
日本のクラシック音楽黎明期のSP盤を復刻したCD集、その解説DVDを作りました。時は大正から昭和初期にかけて。登場する音楽家は、山田耕筰や三浦環 といった、私にとっては神話の世界にいるような方々。そんな神々の演奏が、SP盤特有のノイズの向 こうから聞こえてくるんです。そして驚いたことに、音楽家のご遺族にインタビューをしようと調べたら、音楽家の娘さんや、長男の方や、奥さまがご存命でした。つまり日本の西洋音楽は、始まってまだそんなに時が経ってないんです。これは意外でしたね。さてこのDVD、全国の大きな図書館に配布されます。どなたのインタビューが出てくるか、ぜひご覧ください。 (中村哲夫)