黒柳徹子。誰もがその名と姿を知る、言わずと知れた芸能界の大物です。司会、パネラー、社会貢献活動など多方面で活躍する彼女が、実は２５年にわたって年に１度欠かさず上がり続けているのが、本格的喜劇の舞台。そう、黒柳徹子は、第一に女優なのです。
ＮＨＫの放送劇団の第一期生として活躍した後、自ら進んで文学座の研究生になり、１９７１年にはすべての活動をいったん中断して、ニューヨークに演劇修行に渡るという経歴を持つ黒柳さんは、１９９６年には、「幸せの背くらべ」「マレーネ」で毎日芸術賞、読売演劇大賞を受賞しました。
番組では、そんな“女優”としての黒柳徹子の知られざる姿を、
１８年にわたって撮りためた映像をふんだんに使用して紹介します。
見えてきたのは、“喜劇”にかける熱い思いと、森光子、高橋昌也、岡田眞澄ら同年代を生きてきた演劇人たちとの交流、そしてその同胞たちに先立たれてゆく中で強く感じる、彼女なりの使命感。そして孤独。
一方で、底抜けに明るい人柄とその独特なおしゃべりは番組でももちろん健在です。

ナレーション（と一部出演）は、同じく舞台人の大物・萩本欽一がつとめます。
萩本と黒柳の間にある浅からぬ因縁については、番組の中で明らかに・・・。

誰もが知っている黒柳徹子の、誰も知らなかった表情が凝縮されている８５分の特別番組、ぜひお楽しみください。
（三戸浩美）