金曜日くらい褒められたい

金曜日くらい褒められたい

「ほんまはね、フーってやりたいとこなんですが、おっさんの唾がかからないように」
その人は、線香の火を消すように、ケーキの火を手で仰いで消した。
9月某日の収録後、MC小籔千豊の43歳の誕生日祝いのスピーチは、こんな風に始まった。
「えー、こんな番組に出させてもらいまして。ねー、関係ないのに、はよ帰りたいのに、こんな奴の誕生日に付き合っていただいて申し訳ないですし、秀島(史香)さんもゲストで来ていただいたのに、こんなおっさんの誕生日祝うのに付き合っていただいてね。ほんとに氷魚君にもスタッフの皆さんにもご迷惑をお掛けしてますけれども。
『金曜日くらい褒められたい』言うてんのにディスってばっかりで、ほんますんません。やっぱりこう、世の中のちょっと行き過ぎた物差しみたいなんを、まあ、テレビであんま言うてへんような意見をここで言って、心のバランスが取れる女の人が少しでも増えればいいな、と真心込めて頑張っていきたいと思ってます。これからもひとつ宜しくお願い致します。ありがとうございました。めっちゃ美味しそうケーキ」
そして「ほんますんません、ほんまありがとうございます」と188センチの大きな体を90度に折り曲げながら出演者・スタッフ一人ずつに何度も何度もお辞儀をして帰っていった。『金曜日くらい褒められたい』は、こんな誠実すぎる男と、真面目すぎるスタッフが、世の女性たちの小さな小さな悩みのタネを、24分、真心こめてほぐしていく、そんな番組です。
高城朝子

司会

小藪千豊  宮沢氷魚

ナレーター

小野大輔

ゲスト

1月5日・12日 YOU  
1月19日 渋谷のガングロカフェ定員の皆さん
1月26日 華恵 (モデル・エッセイスト・ラジオパーソナリティー)
2月2日  夏木マリ

ディレクター

阿由葉聡子
大島 明
岡本拓也
小堺有希子
椎葉百合子
土井晴美
萩原 篤
松山紀惠

イラスト

葛谷朱美

アシスタントディレクター

齊木恵那

応援

西村勝浩

制作進行

小原 匡

プロデューサー

高城朝子