世界ふしぎ発見! 2016年9月~2017年2月
早いもので2016年度ももう半ば。上半期の視聴率は今のところ絶好調です。
今年30周年の「世界ふしぎ発見!」、実はこれまで何度か視聴率の浮き沈みがありました。それを長年見ていた某放送局のプロデューサーさんが「『世界ふしぎ発見!』は何度も土俵際まで下がったかと思うと、いつの間にか土俵中央に戻っている不思議な番組」、と評したこともあります。では、その「復元力」は何なのか。
おそらくは番組スタート当初から、番組スタイルを固定せず、各担当ディレクターが面白いと思う方向を、出来るだけ規制せずに伸ばす方針を堅持したことが大きいと思っています。そのため、番組が育てたディレクターはのべ20人を超え、今ではそれぞれが真面目に歴史と遊ぶ、というコンセプトは共有しつつも、語り口やテイストでは同じ番組とは思えないほど表現の巾を持つに至りました。そのため、多少、番組がマンネリで不振になっても新しいヒーローが出て流れを変える、という好循環が生まれているのです。
さらに、30年間ゴールデンのど真ん中で鍛えられたことも大きいでしょう。12%が求められる世界で生きていくと、ディレクターは、どうやってコンマ数%でも数字を挙げるか、年中死に物狂いで考えるようになります。そうするうちに、やがて見えている世界が変わってきます。そうやって一人前になった若手Dを何人も見てきました。来月から2016年度下期がスタートしますが、比較的数字の取りやすい秋・冬に向けてスタッフの目の色が変わってくるのを今から楽しみにしています。
(大塚修一)
司会 草野仁
レギュラー解答者 黒柳徹子 野々村真
アシスタント 出水麻衣(TBSアナウンサー)
制作プロデュース
菅沼直之 今山典子 五十井菊
海外担当
黒田亜希(海外プロデュース)
高田好子(海外デスク)
リサーチャー
成田慈子 山森みゆき 西川アンナ
呉珉慧 冨田紀子 大川恵子 小川博子
取締役会担当
浦谷年良