食彩の王国 2018年11月の放送

食彩の王国 2018年11月の放送

食欲の秋は、きのこが彩りを添えます。「匂いマツタケ、味シメジ(ホンシメジ)」と言いますが、香りを上位に置いてきたところが日本人らしいところかもしれません。この二つ、菌根菌に分類され、まわりに樹木がないと育ちません。マツタケはアカマツの根に絡みついて栄養や成長の刺激を与え、マツタケもアカマツから必要な栄養を採るという言わば共生関係です。そのため人工栽培は出来ず、長く高嶺の花として君臨してきたというわけです。高嶺といえば、マツタケは高山などではツガやコメツガにも生えてきます。長野県の乗鞍高原は標高1500m、ここでいただくツガに生えたマツタケは、指で押すとぎゅっと身が固く、香りがとても強いのです。網の上で焼き松茸が身をよじり、肌からプツっと樹液のような汁が滲めば食べごろ。いい香りとともに、至福の時が訪れます。「食彩の王国」は16年目に入りました。まだまだ知らないことが沢山あります。これからもご一緒に、四季それぞれの美味と暮らしを探って行きましょう。
(土橋正道)

語り

薬師丸ひろ子

放送予定

    O.A.  テーマ          担当ディレクター 
#753 11月 3日 さつまいも(埼玉県)   鴨下満
#754 11月10日 サンマ(宮城県)     ※VIVIA
#755 11月17日 マグロ(東京都)     土井晴美
#756 11月24日 玉子(大阪府)      ※VIVIA

11月のテレビマンユニオン担当回は・・・

#753 サツマイモ 
小江戸・川越の風情ある町並みには、サツマイモ関連の店が並びます。大学芋、焼き芋などに混じって、今、長蛇の列ができているのがサツマイモチップ!インスタ栄えすると大人気です。川越のサツマイモは江戸時代からその名が轟いています。農家を受け継ぐ若き13代目の奮闘、サツマイモでフルコースを編み出した料理人など、サツマイモに情熱をかける人々に密着します。深川でイタリアンを営む有馬シェフの秋のスペシャリテは、イノシシ肉とサツマイモ。イノシシとサツマイモの美味しい関係とは?色鮮やかなサツマイモの世界は必見です!
(島越 翔平)

#755 マグロ
いよいよ新豊洲市場が始動しました。豊洲でもマグロは花形!この機会に、マグロの未来を探るのが今回の狙いです。腕利きの寿司職人たちがこぞって通う仲卸「やま幸」代表の山口幸隆さん。マグロの目利きを育てたいという熱い思いが、極上のマグロの味を次の世代に伝えていくことでしょう。クロマグロは、2014年に絶滅危惧種に指定されました。クロマグロの安定供給を目指す、近畿大学の養殖最前線を五島列島に訪ねます。採卵から成魚まで育てる完全養殖とは? さらに、江戸前寿司を現代に生かす奇才・佐藤博之さんが仕立てる「五色の握り」とは?佐藤さんが“マグロの師匠”とも慕う「やま幸」の山口さんとの固い絆で結ばれた師弟関係にも注目です!
(中村 朱里)

プロデューサー

土橋正道

アシスタントプロデューサー

平田早季

ディレクター

鴨下満
植田裕久
河野あや子
田中由美
橋村知曉
橋本倫
徳丸あす香
土井晴美

アドバイサー

吉田夕日

アシスタントディレクター

島越翔平
中村朱里