中村佑子

ディレクター/プロデューサー

中村佑子

Nakamura Yuko

1977年、東京生まれ。慶應義塾大学文学部哲学科卒。
(株)哲学書房にて編集者、塚本晋也監督作品の助監督を経て、2005年テレビマンユニオン参加。
WOWOWやNHKで、人物ドキュメンタリーや音楽番組のプロデューサーを務める。
2012年、WOWOWで演出したテレビ番組『はじまりの記憶杉本博司』が国際エミー賞・アート部門にファイナル・ノミネート。同作を再編集し、劇場公開を果たす。
テレビ演出作にNHK BSP「幻の東京計画 首都にあり得た3つの夢」(2015年、ギャラクシー奨励賞受賞)、NHK Eテレ「ETV特集 建築は知っている ランドマークから見た戦後70年」、NHK BSP「地球タクシー アイスランド」等。
映画監督作品として『あえかなる部屋 内藤礼と、光たち』(2016年HOTDOCS正式招待作品)。
『共同通信』『すばる』『VOGUE』『Numero』『ユリイカ』『現代思想』等、新聞・雑誌で、評論やエッセイの執筆。
2019年、演劇作としてスーザン・ソンタグ『アリス・イン・ベッド』リーディング公演(シアターコモンズ)翻訳・演出。
2020年、初の単著となる『マザリング 現代の母なる場所』(集英社、2019年)を出版。
2021年、体験型AR映画『サスペンデッド』(シアターコモンズ)脚本・演出。
2022年より立教大学映像身体学科兼任講師を務め、映像論、身体論を教える。
自身の体験をもとに、ヤングケアラーを題材とする取材論考を連載中(医学書院より書籍化予定)。
日々のエッセイをme and youにて連載中(河出書房新社より書籍化予定)。
読書&鑑賞録エッセイを雑誌「世界」(岩波書店)にて隔月連載中。
活動は多岐にわたるが、現実世界からもう一枚深い皮層に潜るようなナラティブのドキュメントを多く手がける。それは書く、撮る、両方の行為共に同じであると思っている。美術や建築、哲学を題材とすることが多かったが、最近は女性性、“病”や“痛み”をテーマとしている。二児の母。