私がハンバーガーをはじめて食べたのは、小学３年か４年ぐらいだったと思います。
当時私は豪徳寺に住んでいたのですが、下北沢に某ハンバーガーチェーンが出店したことが小学生の間で噂となり、皆で自転車をこいで出かけました。
初めて見るハンバーガーをわくわくしながら買って、店前の路上で食べていると、通りすがりの和装のおばあちゃんが「それがハンバガっていうのかい」と話しかけてきました。「ハンバーガー」じゃなくて「バガ」のところにアクセントをおいた「ハンバガ」。１９７０年代の話です。
で、何が言いたいかというと、日本人の食は実はダイナミックに変化してきていて、私たちはその変化を楽しんできたし、これからも楽しんでいくのだろうな、ということです。
この番組は、そんなエネルギーに満ち溢れた日本の食のすべてが集まった
大イベントを取材します。（中村哲夫）