証言ドキュメント 永遠(とわ)に咲け なでしこジャパン 日本女子サッカーの30年

2012年3月26日(月)第一夜「いばらの道」 3月27日(火)第二夜「奇跡の成長」 3月28日(水)第三夜 「満開 そして・・・」

再放送 決定
2012年4月28日(土)13:00~ 第一夜「いばらの道」 14:00~ 第二夜「奇跡の成長」 15:00~ 第三夜「満開 そして・・・」

さらに再放送 決定!!
【NHK BS-1】
2012年6月16日(土)14:00~ 第一夜「いばらの道」 15:00~ 第二夜「奇跡の成長」 16:00~ 第三夜「満開 そして・・・」
【NHK 総合】
2012年6月23日(土)15:50~16:39 「第一夜 いばらの道」 
※北海道地方は   6月23日(土)15:55~16:44(5分遅れ)※九州沖縄地方は 6月24日(日)<土曜深夜>午前2:25~3:14
16:40~17:29 「第二夜 奇跡の成長」
 ※北海道地方は   7月1日(日)15:05~15:54 ※九州沖縄地方は 6月24日(日)<土曜深夜>午前3:14~4:03
2012年7月1日(日)16:00~16:49 「第三夜 満開 そして・・・」
 ※北海道・九州沖縄地方とも同じです。 

 なでしこジャパン(サッカー女子日本代表)はなぜ世界一になれたのか。この問いに答える前に私はまず過去の愚考を深く懺悔しようと思います。
 18年ほど前の話です。私はある大学のサッカー部に所属していました。およそ150人の大所帯。一つしかないサッカー専用のグランドにまともな空き時間はありません。そんな中、薄暗がりの早朝からグランドを借りて練習をしているチームがありました。女子サッカー部です。申し訳ないですが、私には分かりませんでした。なぜこの女性たちはサッカーをしているのか。女子大生にとっての幸福は、テニスサークルで嬌声をあげることではないのか⋯。で、短絡的な仮説に行き当たりました。あの娘たちはきっと、将来Jリーガーになるような有名選手に近づくために、同じサッカーをしているのだと。
 それから14年経った2008年。北京オリンピックをテレビで観ていた私は本当に驚きました。「日本女子代表のレベルが高い!」止めて蹴るという基本技術は正確だし、気持ち良いくらいパスがつながる! えっ、女子はこんなに上手いのか! いつの間に⋯。しかし、私は素直に認めたくありませんでした。で、周囲には「女子のサッカーはまだまだ」と嘯いていたのです。
 そしてその3年後、2011年のワールドカップ。予選リーグの戦いを観て私は3年前と何が違うのかよく分からず、正直退屈でした。次のドイツには負けるだろう。でもその後、チームは劇的に生まれ変わり、男女通じて初の快挙を成し遂げました。私の頭はいよいよ混乱し、この偉業を「奇跡」という一言で片付けてしまいました。
 これらすべての失態を招いたのは、結局私の「無知」です。いまそのことを認めつつ、日本が誇る21世紀最初のサクセスストーリーをお届けします。
(岸 枢宇己)

語り

井上真央

出演

佐々木則夫(監督)   宮間あや
安藤 梢  永里優季   熊谷紗希
大野 忍  近賀ゆかり  川淵三郎
ほか…歴代“なでしこジャパン”関係者多数

演出

岸 枢宇己(第2夜)

ディレクター

藤田慎一(第3夜)
橋村知暁(第1夜)

プロデューサー

國分禎雄

制作P

西口 想

AD & AP

大島 明

AD

小山慎介

Rs

成田慈子

制作統括

田中文弥(NHK)
安井浩志(NHK)
兵土健治(NHKエンタープライズ)