日曜美術館 漆 japan 1万2千年の物語

日曜美術館 漆 japan 1万2千年の物語

かつて学芸員を志した僕は現場の学芸員がよくこう舌打つのを聞いた。
「テレビで美術品扱うと大抵、手袋してるけどアレ逆に作品傷つけるんだよ」
曰く掛け軸であれ壺であれ手袋は滑る、布の繊維が付く、イイ事無い。でもただ1つ例外とされるのが「漆」だった。
漆器は指紋が残るから手袋で扱う。いつか俺もそんな事やるのかなと思っていたら、全然道を違えて今ここですが、初めて「漆」の番組です。
漆は作品だけでなく、木も、人がウルシの森を築き細かく手入れせねば枯れるフラジャイルなもの。重政ディレクターは僕の中では森のディレクター。デビュー作は森が印象的だった。日本人が1万2千年育み続けた漆の森の物語、乞うご期待。
阿部修英

【ゲスト】日高薫 (国立歴史民俗博物館 教授)
【出演】北野信彦(龍谷大学 教授)
    工藤竹夫(岩手県浄法寺 漆掻き)
    工藤雄一郎 (国立歴史民俗博物館 准教授)
    細野勝(乾漆彫刻)
    宮腰哲雄(明治大学 名誉教授)
【司会】井浦新
    高橋美鈴

入江領(シバテック)

近藤史人(NED)
阿部修英