プロフェッショナル 仕事の流儀「水族園職員・河原直明」2018年1月

プロフェッショナル 仕事の流儀「水族園職員・河原直明」2018年1月

未知の海、命と向き合う

未知の魚を求めて世界を駆け回る、“魚採集”のプロがいる。河原直明(44歳)だ。河原の使命は、珍しい魚の展示を通して、自然の豊かさと命の多様性を伝えること。
東京にある葛西臨海水族園は、多くの水族館が珍しい魚を「買ってくる」のに対して、「自ら採集する」専門の部署・調査係がある。そのリーダーを務めるのが河原だ。
彼の日常は、北極から近隣の東京湾まで、あらゆる海への出張の連続。
だが、未知の魚を捕獲し、展示につなげるのは決して簡単なことではない。「単に追い回すだけでは捕獲は困難」だと河原は言う。魚の行動を予測し、作戦を立て、万が一にも希少な生物の命を奪わないよう、細心の注意を払わねばならない。さらに捕獲の後には、生きたまま水族館へ運ぶ運搬技術も問われるのだ。都民のアミューズメントとして人気を博する水族館。その裏で、命と誠実に向き合うプロの姿を追う。

番組では、生きたままの捕獲・長期飼育はこれまで例がない、と言うバショウカジキや、小笠原に生息する日本固有種のユウゼンを追う河原に、半年間密着した。さらに、南極にほど近く、「謎に包まれた海域」というオーストラリア南部への出張にも同行。果たして、見たことのない魚を捕まえることはできるのだろうか?

【出演】水族園職員・河原直明
【語り】橋本さとし 貫地谷しほり

スタッフ

ディレクター  東考育  
取材      池田一葵
AD      岡崎ひかり
プロデューサー 國分禎雄