食彩の王国 2019年1月の放送

食彩の王国 

中村草田男の句、「降る雪や明治は遠くなりにけり」は、昭和6年の作だ。昭和、平成、新元号と、三つの時代にわたってテレビ番組を作り続けられる幸せがありがたい。人は生きて、死んで、人々の記憶から忘れ去られて「無」になる。それが繰り返されてきたのだから、悠久の時の流れは恐ろしい。さて、新元号の子供たちが大人になる頃は、どんな正月風景になって行くのだろう。我々が当たり前に受け入れてきた仕来りは淘汰され、新しい過ごし方が生まれていくのはむしろ健全だと言えるが…。年賀状さえ、祝意を伝える古風な通信手段として、博物館に展示されたりするのだろうね。平成という呼称になかなか馴染めなかったように、新元号ではさらに気持ちが遠のくだろう。この仕事を始めた頃は、「テレビは若者の文化だ」と言う評論が多かったが、なに、作り手として45年も続けてみると、決してそうではないことが分かる。視聴者は、ただ楽しめるバラエティのほかに、ためになるものや心温まるものも見たいのだ。今、若者はテレビ文化から離れ、かつてテレビに夢見た人たちが孤独の相棒にしているだけだ。「食彩の王国」は、放送16年目に入った。「人が生きる」意味は、「人の役に立つこと」だとすれば、それを生き甲斐にしよう。
(土橋正道)

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語り

薬師丸ひろ子

放送予定

    O.A.  テーマ              担当ディレクター 
#761 1月 5日 紅ズワイガニ(兵庫県)        鴨下満   
#762 1月12日 シェフの鍋(1) (東京都&群馬県)   ※VIVIA
#753 1月19日 シェフの鍋(2) (東京都)       ※VIVIA
#764 1月26日 小松菜 (東京&千葉県)        伊藤浩子

1 月のテレビマンユニオン担当回は・・・

#761 紅ズワイガニ
山に雪化粧が施されるこの時期、兵庫県香住の漁港は真っ赤に染まる。
日本で一番美味しいカニだよ!」と漁師が自慢するそのカニの名は“ベニズワイガニ”。生きた状態で取引されるのは香住漁港だけだという。新鮮なカニは刺身にすれば甘みがたっぷり。鍋に入れれば自然と笑顔になる。しかしこの、“紅ズワイガニ”。“松葉ガニ”や“毛ガニ”と比べるとどうしても知名度で劣っている。そんな状況に若き魚問屋が立ち上がった。大阪と香住を行き来して、生きたベニズワイガニの美味しさを広めようと頑張る店主に密着します!
(島越 翔平)

#764 小松菜
江戸中期、徳川8代将軍・吉宗が愛したと言われる「小松菜」。
下町情緒溢れる江戸川の街を歩くと小松菜コロッケに小松菜カレー、小松菜うどんなど様々な小松菜グルメに出会えます。さらには「小松菜くん」こと小松菜の自動販売機まで!クセが無く栄養満点の「小松菜」はまさに万能野菜。
今回は『銀座たて野』の料理長に、一段と小松菜料理が美味しくなる“一手間”を教えていただきます。さらに、「小松菜」で地元を盛り上げようと奮闘する小松菜農家に密着!「小松菜」で繋がる人々の絆も必見です。
(中村 朱里)

プロデューサー

土橋正道

アシスタントプロデューサー

平田早季

ディレクター

鴨下満
植田裕久
河野あや子
田中由美
橋村知曉
橋本倫
徳丸あす香
土井晴美
岡本拓也
伊藤浩子
島越翔平

アドバイサー

吉田夕日

アシスタントディレクター

島越翔平
中村朱里