永年住んで居たロサンゼルスに７年振りに来てみると、人口が増加しているのが良く分かりました。特にフリーウェイのレーンが増え、車の量が確実に増え、朝夕のラッシュアワーだけで無く片側６車線もあるフリーウェイが１日中混んでいる所が何本もあります。
今回のロケは、「大都会に生息する野生動物」がテーマです。リサーチして乗り込んだロサンゼルスでありましたが、そこには見えないものが現地に着いて分かった事がありました。昔以上にロサンゼルスで人間と動物の問題が増えている事です。アメリカの経済が少しずつ良くなって来た事とで郊外にたくさんの住宅が建設されて里山のようなのどかな自然がどんどん減って行くのが目に見えて分かります。
行き場を失った野生動物たちが、水やエサを求めて街や住宅地に出没しているのです。
ここで問題となるのが人間との共存です。一部のピューマやコヨーテ、ボブキャットなど。
人間が飼っているペットにも変化が表れています。そして野生動物やペットなどの保護や駆除を請け負う団体や企業が年々増えている事です。ロケを進めて行くと直面する動物たちの現状です。人間社会が豊かになって行くとそのしわ寄せの一部が動物たちにも掛かって来るという事です。大都会ロサンゼルスだけではなく、日本の野生動物やペットの事について改めて考えさせられたテーマの番組です。
（日髙正吾）

語り　酒井敏也
　　　華恵