平成も27年たちましたが、今も昭和が終わっていない場所があります。
茨城県水戸市。革ジャン、スイングトップをはおり、髪型はリーゼント。
チームを組み、厳しい上下関係で、グイグイ来る。
この独特な文化を継承し続ける、水戸の「ロックンローラー」。
彼らは年に一度の祭典、水戸黄門祭りで誰よりもカッコよく踊るため、日々鍛錬を重ねています。
昨年取材初日、あるチームに加入した平成の高校生3人組に出会い、彼らが昭和90年の黄門祭りに臨むまでの1年間を取材しました。
この番組は3人組を通して見た、地代遅れのロックンロールに熱狂する人々のグラフィティです。
地元が大嫌いで上京した、水戸出身のディレクターは思います。
幸せはどこにあるのでしょう？ それは、そんなくだらない問いを忘れるくらいに、夢中になっている時なのかもなって。
（篠原利恵）