世の中には、2通りの人がいる。片づけられる人と片づけられない人。そして片づけられない人のほとんどは、片づけたいと思っている。近藤麻理恵の「人生がときめく片づけの魔法」が、日米で150万部を越えるミリオンセラーになり、世界38カ国で翻訳されたことは、世界中の人がそう思っていたことを証明した。
そして興味深いのは、この本が単なるメソッドの紹介ではなく、大切なものを見つける人生の教訓本として書かれていることだ。「片づけの変態」「片づけのお宅」自らをそう呼ぶ近藤麻理恵は、見ため小柄な普通の女子。そのどこに、他人の人生をも変える確たる強さが潜んでいるのか？信念はどのように生まれたのか？探りながら取材は、進んでいく。私も今度こそ、片づけられる男になろうと思いながら…。
（梛木泰西）