1964から2020へ 惨敗から立ち上がれ~水泳王国ニッポンへの道~

1964から2020へ 惨敗から立ち上がれ~水泳王国ニッポンへの道~

再放送決定しました
2016年2月23日(火)19:00~

 1964年東京オリンピックをリサーチし、あまりに面白かったために企画し、制作が実現した番組の第3弾です。日本水泳の東京オリンピック・惨敗は、国中をあげて応援していた中での敗北だったため、失意の深さも想像を絶するものがありました。当時の水連会長高石勝男さんもその渦中にいた1人です。高石さんは大正時代に開かれたアムステルダム五輪で自由形、銅メダルを獲得。戦前の日本水泳界のスターの1人であり戦後はプールの増設も含め、日本水泳界のために尽力なさった方です。高石さんについて今回、辣腕リサーチャーの成田さんは驚くべき情報を私たちに届けてくれました。
 高石さんは東京オリンピックの翌年、惨敗という無念の想いを抱えたまま、水連会長を辞任、その翌年に死去。葬儀は大阪の扇町プールで行われました。プール一面に花がちりばめられて飾られた「水泳葬」だったそうです。そして、高石さんの教え子たちは次々と献花ならぬ「献泳」を捧げたそうです。さぞや美しい葬儀だっただろうと想像します。そして生前のラジオインタビューによって故人の声が響きわたった…。
「アメリカの選手の平均年齢は16歳と2ヶ月、日本の選手の平均年齢は22歳…我々は、そういう子供たちをさわることができないところに悩みがある。学童からやらなきゃ世界の水泳にはついていけない…」
 これは現役のスイマーたちが復活を故人に誓い、決意表明を行なったということでしょう。日本水泳の歴史をたどると、世代をまたぎ決意が引き継がれている場面が何度も現れます。どうやって引き継ぎが可能となるのか、強くなるだけではありません。今回はそんな想いの継続についての方法論も見逃せないのです。
長澤智美

ナビゲーター・語り
渡辺  大

第1部「日本中にスイミングクラブを」19:00~19:50
出演 渡辺  大
   大鶴 義丹

第2部「ひとつのチームになれ」   20:00~20:49
出演 津田 寛治

取材協力 日本水泳連盟

技術

六分儀

美術

平原 道夫

音効

四元 裕二

リサーチ

成田 慈子

脚本・演出

坂田 能成

ドラマAP

竹村  悠

ドラマAD

後藤 良周
松沢 真実

ドキュメンタリーAD

河西 恭子

P

長澤 智美