鑑賞マニュアル 美の壺 2014年4月「日本 すしの旅」

鑑賞マニュアル 美の壺 2014年4月「日本 すしの旅」

 「美の壺」は暮らしの中に隠れたさまざまな美を紹介する、新感覚の美術番組です。
普段使いの器から家具、着物、料理、建築に至るまで、衣食住、人の暮らしを彩ってきた美のアイテムを取り上げていきます。
古今東西の美しいものの魅力を、洒落たジャズとともに、贅沢かつ知的に伝えます。日本人ならではの暮らしの知恵やこだわりは、見る者を豊かな気持ちにしてくれるはずです。
番組ではそれぞれのアイテムの選び方・鑑賞法を、いくつかの「ツボ」に絞ってわかりやすく解説していきます。
目指すは実際に使える「美術の鑑賞マニュアル」。
この番組で紹介したツボを覚えていただけば、これまで敷居の高かった骨董店や美術館でも、ひとかどの「通」として振る舞うことができるかも・・・。

テレビマンユニオン担当回
<file305>「日本 すしの旅」 2014年4月18日(金)19:30~19:59
「美の壺」が「寿司」を題材にするのは2回目。前回は「江戸前寿司」だったので、今回は「ローカル寿司」にこだわります。
 そもそも「江戸前」の「握り寿司」が全国区に広まった事情をご存じですか? 戦後の混乱期、外食業が禁止された折に、寿司組合がGHQと交渉したのです。
 客が1合の米を持参すれば、10個の寿司に加工する「握り」の営業権を認めること …こうして勝ち取った、江戸前・営業スタイル。地方も一斉にこれに習い、「握り寿司」が日本のスタンダードに。政治的な闘争が、食文化を塗り変えた歴史があったのです。
 さて、今回は「握らない・ローカル寿司」。どんな「美」が隠されているのか? お楽しみに。
(高橋才也)

再放送のお知らせ
2015年4月19日(日)23:00~23:29 NHK Eテレ(美の壺セレクション)

出演

草刈正雄

スタッフ

ディレクター  下高呂佳子
リサーチ    伊藤暢子
AD      山本宏明
プロデューサー 高橋才也