実は、テレビマンユニオンは、日本でまだ公開されていない映画やクラシック作品を海外から購入して放送や上映する業務も行っています。長編、短編、ドキュメンタリー、そしてアニメーション。世界中に広がるネットワークを駆使して、多くの良作を日本の映画ファンにお届けします。

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　以前「映画は珈琲に似ている」と言った外国の監督がいました。映像には写っていない物語の時間や人物の感情を丁寧に選び出して焙煎し、その豆を挽き、観客の感性に美味しく染み込むように注いでいくのだと。だとしたら、短編映画はエスプレッソに似ています。小さなデミタスカップに注がれた深煎りで風味の濃い映画です。
２月にWOWOWで『アカデミー賞受賞ショート特選』をアニメと実写に分けて特集放送をしました。加藤久仁生さんの「つみきのいえ」受賞で日本でも注目されましたが、他にどんな作品があるのか観る機会がまだ少ない部門なので、長編に劣らない見応えと面白さに触れた視聴者の方々に大変喜んで頂けたようです。続く５月には、カンヌ映画祭で受賞した短編映画を放送しようと、WOWOWの担当者さんと現在鋭意準備中です。
米国のアカデミー受賞作とは一味違う、少し渋めが美味しいフランスのエスプレッソをお届けできると思います。お楽しみに。
（大野留美）

【写真：短編「インタビュー／L'Interview」より】