ディレクター
阿由葉聡子
Ayuha Satoko
武蔵野美術大学映像学科・今野勉ゼミで学ぶ。
卒業後の2005年よりテレビマンユニオンに参加。
「世界ふしぎ発見!」(TBS)(2006〜2016 ロケディレクター/スタジオディレクター)
「子供たちに残したい美しい日本のうた」(BS朝日)「CultureCrossroads BOSAI:BePrepared」(NHK国際)「ガイアの夜明け」(TX)など、多くの番組でディレクターを務める。
「あらゆることに興味を持つ」を信条にやってきて、今や頼まれればなんでも美味しく作れる居酒屋の女将のようなディレクター。ロケ物、生放送のスタジオショー、ドラマ、バラエティ、歌番組、何でもご依頼ください!…と、こう言えるようになったのはここ数年。
自分には武器がないと悩み、子を産み育てながら走り続けた30代を経て、四十路になった私が今自覚しているテレビ屋としての武器を少し書きます。
私は、人が働き暮らしている中で、ふと滲む愛らしい表情や他者を想う仕草にどうしようもなくグッときてしまいます。これをようやく自覚しました。その“グッ”が、取材で見えた時、本当に嬉しいのです。だから取材が必要な番組はジャンルを問わず、いつも楽しんで、のめり込んで作れてきたのだということにもやっと気づきました。
自分の武器は、取材力と、グッとくるシーンを番組の中でチャーミングに見せられることだと自負しています。
そしてもう一つは、毎日楽しく、機嫌よく働けること。これ、結構大事だなと思っています。
自分の普段の暮らしの中でも、“グッ”を逃さないよう、つまり、自分が大切だと思う人の表情や仕草の愛おしさに気づけるよう、人にも自分にも丁寧に接することを何よりも大切にするようになりました。取材で出会った方々から学んだことです。
だから、脳内の8割くらいは、子と、家族と、それを取り巻く世界のことを考えています。
残りの2割で仕事と、趣味のこと。主にテニス(観るはオタク、やるは中級)、とAMラジオ(主にTBSラジオ。「たまむすび」が終わって泣いています)のことを考えています。
40歳になったことだし、これからも毎日機嫌よく、楽しく、お酒が進む番組を作れるよう、取材者として、もう一速ギアを上げて参ります。