映画「テレビ、沈黙。 放送不可能。Ⅱ」 
映画「テレビ、沈黙。 放送不可能。Ⅱ」 

映画「テレビ、沈黙。 放送不可能。Ⅱ」 

『テレビ、沈黙。 放送不可能。Ⅱ』 トーク付き復活上映決定!

12月1日(金)~7日(木)
アップリンク吉祥寺※外部サイト
【日時】
12月1日(金) 13:30の回 上映後  田原総一朗、望月衣塑子
12月2日(土) 18:25の回 上映後  小西洋之、鈴木エイト
12月3日(日) 18:25の回 上映後  小西洋之、鈴木エイト
12月4日(月) 13:30の回 上映後  田原総一朗、古賀茂明
12月5日(火) 13:30の回 上映後  田原総一朗、金平茂紀
12月6日(水) 18:25の回 上映後 小西洋之、前川喜平
12月7日(木) 13:30の回 上映後 田原総一朗、堀潤 
※敬称略
※登壇者は予告なく変更になる場合がございます。

【チケット販売概要】 
■料金:一律 1500円(各種割引適用可)
■販売開始日 
11月29日(水)10:00~オンライン及び劇場窓口にて販売開始
※アップリンク会員の方:11月28日(火)22:00~オンラインにて先行販売

<上映終了>
東 京・新宿 K’sシネマ        8月19日~25日
神奈川・横浜 シネマジャック&ベティ   8月19日~9月8日
宮 城・仙台 チネ・ラヴィータ      9月1日~9日(第1弾と連続上映)
愛 媛・松山 シネマルナティック     9月2日~10日(8月19日~9月1日 第1弾上映)
神奈川・厚木 あつぎのえいがかんkiki 9月15日~28日
東京・吉祥寺 アップリンク吉祥寺     9月22日~9月28
千 葉・柏  MOVIX柏の葉      9月22日~9月28日
大 阪    シアターセブン       9月23日~10月6日
兵 庫・神戸 元町映画館       9月23日~10月6日 ※第1弾と交互上映
福 岡    kino cinema天神 10月6日~10月12日
京 都    京都シネマ         10月13日~10月26日
愛知・名古屋 シネマスコーレ       10月14日~10月20日

 

報道の自由が密室でゆがめられた!テレビよ、沈黙していてよいのか
田原総一朗

言論の自由、報道の自由は、言うまでもなく、民主主義の基本となるものだ。
それが一部の政治家たちによって、脅かされている――。そう言うと、きっとみなさんは、他国の出来事だと思うだろう。しかし、そのあってはならない出来事が、この日本で起きていたのである。
その経緯を描いたのが、僕が出演したドキュメンタリー映画「放送不可能。」シリーズの第2弾、「テレビ、沈黙。放送不可能。Ⅱ」だ。今回登場していただいたのは、参議院議員小西洋之さん。
発端は、小西さんが入手した内部文書だった。その文書には、政権の都合のために放送法をゆがめようとする、政治家の姿が克明に記録されていたのだ。
話は8年前にさかのぼる。2015年5月、当時の安倍政権で総務大臣だった高市氏は突如として放送法の解釈を変えた。それまで政府は「放送の政治的公平性は、テレビ局の番組全体を見て判断する」としてきた。ところが、高市総務大臣は「極端な内容ならば、1つの番組だけでも問題があると判断する」と解釈したのだ。
しかも翌年2月、高市総務大臣は、放送局に対する「電波停止」の可能性も明言した。高市発言は、言ってみれば、テレビ局への恫喝だった。僕たちジャーナリストは、当然ながら強く抗議した。鳥越俊太郎さん、故岸井成格さん、TBSの金平茂紀さんらと記者会見し、僕はこう訴えた。
「高市発言は恥ずかしい。こんな発言があったら全テレビ局の、全番組は断固抗議すべきだ」
しかし、抗議どころか、ほとんどのテレビ局は沈黙したのである。
さらに、高市発言の後の2016年春、「NEWS23」の岸井成格さん、「クローズアップ現代」の国谷裕子さん、「報道ステーション」の古舘伊知郎さんら、気骨ある「もの言う」キャスターたちが、ことごとく消えて行った。そこに何か見えない力はなかったのか……。
小西さんはが入手した文書には、2015年当時、総理補佐官だった礒崎陽輔氏が総務省に圧力をかけ、放送法解釈を変えたことが、克明に記録されていた。解釈変更に反対する官僚たちに怒り、礒崎氏が「激高した」こと。また、「局長ごときが言う話では無い」「この件は俺と総理が二人で決める話」等々、目を疑う発言が記述されていた。
2023年3月、小西さんは、この文書をもとに、国会で高市大臣を追及した。高市大臣は「ねつ造文書」だと決めつけ、もし本物なら議員辞職すると明言した。文書は、もちろん「ねつ造」などではなく、後日、松本総務大臣が、れっきとした行政文書だと確認している。
この「辞職問題」ばかりクローズアップされ、「テレビ局自身の問題であるのに、調査報道しようとしない」と、小西さんは嘆く。映画の完成イベントで、小西さんは言った。
「タイトルは『テレビ、沈黙。』ですが、テレビ沈黙のままで終わらせてはいけない、というのがこの映画の一番のメッセージです」
小西さんは最終的に、この「極端な内容ならば、1つの番組だけでも問題があると判断する」というとんでもない解釈を、総務省に撤回させることに成功した。しかし、この大事な一件も、テレビ局はまったく報道していない。
もう一度書く。
官邸という密室、脅迫された官僚によって、報道の自由という民主主義の基盤を政府がゆがめようとしていた。そんなことが日本で起きていたのである。現代の民主主義国家で起きていた。そして、なぜかその重大な一件を、日本のテレビはきちんと報じないのだ。
その事実を、ぜひ劇場でしっかりと見ていただきたい。
(田原総一朗 note より)

「テレビ、沈黙。 放送不可能。Ⅱ」 
TVジャーナリズムのレジェンド田原総一朗、齢 89歳が話しておかなければならない人物と語らなければならないことを、タブー・忖度一切無しで語り合う「田原が墓場に持っていけない話」として映像化した『放送不可能。』シリーズの第2弾『テレビ、沈黙。放送不可能。Ⅱ』
第2弾のテーマは、政府によるメディアへの圧力の実態。
政府がテレビ番組の放送内容に介入が出来るよう放送法の法解釈の変更を強要したという事実が、2023年に立憲民主党の小西洋之議員による内部告発文書により明らかになった。
この映画は、安倍政権の放送法解釈の撤回をスクープ!「テレビ、沈黙。」の真実が詳らかに。 本作では、ジャーナリストとしてメディアの最前線で活動してきた田原総一朗が、小西洋之議員との対談を通し、この禁断のテーマに鋭く踏み込む!

出演 田原総一朗/小西洋之
企画・プロデューサー 中谷直哉
企画・監督・編集 村田吉廣
音楽 イアン・オブライアン
技術プロデューサー・撮影 鈴木淳
撮影 丸山純
照明 石田厚 
音声 佐久間敏美
ライン編集 水津太盛
テロップ 引地希  
MA 青木雅春  
DCP制作:Bart.lab

配給・宣伝 小金澤剛康 早川昂志 大庭康裕 更谷伽奈子
デザイン 髙村吉
事業担当プロデューサー 渡辺誠
プロデューサー 八幡麻衣子
エグゼクティブプロデューサー 杉田浩光
制作プロダクション テレビマンユニオン
配給 ナカチカ
2023年/日本映画/カラー/16:9/ステレオ
(C)「放送不可能。」製作委員会