戦争を起点に日本と中国のアニメーション史を結んだ人物・持永只仁。上海で今も現役のアニメーション撮影技士、段孝萱さん（84）は「中国アニメーションの父祖であり、私にとっても父と呼べる大切な人」で、当時は貴重だった、白い砂糖や小豆を団子にかけたものを大喜びで食べていた姿をよく覚えていると言います。人形アニメーション作家の真賀里文子さん（78）は、宴席で師匠・持永さんの思い出を「おと～さんったら中国語でネ…」と語ってくれます。わたしはこの2月に父を亡くしました。たとえ実存がなくとも、じぶんの根っこを支えてくれる存在を「父」というのか、と思いながら、二つの国で父と呼ばれ慕われた人物を描いていきます。
（荒木ゆうみ）

再放送のお知らせ
WOWOWプライム
2015年8月15日（土）7：10～7：55／9月17日（木）9：30～10：15
2018年8月27日（月）7：30～8：15