子どもは大人社会を映し出す正確な鏡…。世界中の子どもたちの写真を撮り続けた写真家、田沼武能さんの言葉です。
今、子どもたちの瞳には何が映っているのか。その視線を体感するために「めがねカメラ」なるものを番組独自で開発。世界中の子どもたちの瞳を覗き込みます。
今回の舞台は、イタリア・ローマ。古い歴史をもつ世界遺産の街であり、キリスト教の中心地、そしてまた、自国を逃れて彷徨うアフリカやアラブ圏の難民たちにとっては、ヨーロッパへの玄関口の一つでもあります。
ここで見つめるのは、9世代続く生粋のローマ娘の女の子と、敬虔なクリスチャンで5人兄弟大家族の男の子、そしてシリア移民の女の子。淡々とした日常の中に垣間見える、子どもたちの瑞々しい表情や目線、その瞳の先を見守ります。
（藤田慎一）