ETV特集 反骨の考古学者 ROKUJI

ETV特集 反骨の考古学者 ROKUJI

NHK BS4K(4Kチャンネル)74分版
2019年8月11日(日)20:00~21:14
再放送8月18日(日)12:30~13:44

 歴史の番組制作が大好きで、大得意と自負するメンバーが集い、ドキュメンタリードラマもできるんだ!と目を輝かせ、やる気満々で準備を始めた番組でした。フタを開けてみれば苦難の連続…。腑に落ちない理由で重要な遺物の取材を断る大学、ドラマ撮影では経験のないようなドシャぶり、いつまでたってもPとDは平行線で意見が分かれるシーン…。
全てにおいて際限なく話し合いながら、作りました。それが結実したように今感じます。うれしいです。
 番組には弥生式土器の欠片が登場しますが、ドラマで使われているのも、一部、ホンモノです。考古学者森本六爾の机に並べられた書籍は、昭和初期の年代もので、これまたホンモノ。番組に協力してくださった考古学者の皆さんのご協力は多大なもので、本当に有難かったです。六爾の業績は今では当然の常識となった「弥生時代に稲作を基盤とした農耕社会があった」というものですが、昭和初期の常識では縄文・弥生の時代区分もなく、「神話の時代」とされていたのです。そんな中、六爾はなぜ、新たな発想を生み出すことができたのか、この番組を見て頂ければきっと答えが見つかると思います。自分の仮説が正しいかどうかはわからない。でも、自分を支持してくれる人の応援を力に変えて、自らの考えを深める。それはSNSによる小さなグループから力を得ていることが多い現代ととてもよく似ているように思うのですが、六爾が凄いのはいつの間にか結果として小さなグループではなくジャンルを飛び越えていったことです。六爾が意図していたわけではないのですが、地理学者に評価され、考古学の虚を突きました。論文には文学的な表現が多用されています。今読むとエッセイのような雰囲気もある。枠は後からついてくればいいのでしょうね。
(長澤智美)

出演 岩井勇気(ハライチ)
   伊藤沙莉
語り 井上二郎

番組ホームページはこちら

脚本・演出

三好雅信

取材D

大西隼

AD

古堤桂太
葛谷朱美

Rs

成田慈子

キャスティングP

竹村悠

P

長澤智美