地球タクシー「リオデジャネイロを走る2024」&「ニューオーリンズを走る2024」
タクシーは不思議な場所だ。乗客と運転手は偶然出会い、車内という密室で人生の束の間の時を共にする。タクシードライバー…。彼らほど、その街を縦横無尽に走り回り、多種多様な人々に触れている職業はないかもしれない。この番組は、世界の街を訪れ、タクシーに乗車、その「出会い」から始まる、新しい感覚の紀行・情報ドキュメントである。
2015年から足掛け10年目の地球タクシー。2024年11月は、2週連続で新作をお送りする。旅するのは、個性的な音楽の調べで世界を魅了してきた2つの都市、ブラジル・リオデジャネイロと、アメリカ・ニューオーリンズ。
リオデジャネイロを走る2024
ブラジル・リオデジャネイロ編は、まずボサノバ発祥の地を旅する。あの名曲「イパネマの娘」を生んだイパネマ海岸やコパカバーナ海岸など、海が生活の中心にある街のドライブは解放感に溢れている。海岸線を走れば、心地よい潮風が頬を撫で、ビーチを愉しむ人々が目に映る。
かつてポルトガル領だった面影を感じながら、海と浜辺と青空へ…。南国らしい表情豊かなタクシードライバーたちがリオの魅力と、そこに生きる人々のライフスタイルを教えてくれる。一歩山側の生活圏に入ると空気は一変。スラム街「ファーベーラ」の生活空間が迫ってくる。あのキリスト像が丘の上にたたずむ街のリアルは…?
ニューオーリンズを走る2024
新作2週目は、アメリカ・ニューオーリンズを走る。ここは言うまでもなくジャズの都。ラテン系やアフリカ系など様々な地域の文化が出合ってきた街は、音楽だけではなく食文化でも人々を惹き付ける。
街を走れば、どこからともなく聴こえてくるリズミカルな調べ。路上でドラムを叩く者、トランペットを奏でる者…、日々の生活の中にさまざまな調べが息づいている。にぎやかなパレードに遭遇したかと思いきや、実はそれは葬列。死とは生の苦しみから解放されること。祝祭の調べを奏でる人々の姿だ。街中には墓地があちこちにあることにも気がつく。死と背中合わせの「明るい」調べを奏でるニューオーリンズの人々。その心の底にある思いとは?街の素顔に出会うドライブへ。
◆過去回をリメイクした短編集も放送中です。
「5min.ドライブ」【総合】
「15min.ドライブ」【BS】
詳細は番組ホームページをご覧ください。
◆英語版「Planet Taxi」も放送中です。【NHK WORLD-JAPAN】
詳細はNHK WORLD-JAPANサイトをご覧ください。