情熱大陸「山岳医 大城和恵」

情熱大陸「山岳医 大城和恵」

登山ブームと言われて久しい。とりわけ中高年の登山愛好者が急増している。
山岳遭難件数も増え続け、警察庁の統計によると去年の発生件数は2,661件。
昭和36年以降最も高い数値を示した。
そんな中、遭難事故の予防活動をはじめ、高山病、脱水症、低体温症、骨折など、
登山者の病気や治療に日夜奮闘しているのが日本人初の国際山岳医・大城和恵(おおしろかずえ)だ。自身もマッキンリー、マッターホルン、マナスル登頂など豊富な登山歴を持ち、登山家の中でも登頂が難しいとされる危険な山で研鑽を積んでいる。
救助隊が接触した遭難者が生存している確率は2.5%。山で亡くなる人を減らすためには、予防法を周知するなど、医師らが事前に介入する事が大切だという。
番組では、山岳での3大死因─外傷、心臓突然死、低体温症を未然に防ぐために、登山者に健康・安全のためのアドバイスや指導をしている様子や、山岳遭難の多い北海道の大雪山系、長野県北岳の麓での山岳遭難防止啓発活動の様子を追う。
さらに今年の夏、富士山八合目(標高3250m)にある「富士山衛生センター」に勤務する姿に密着した。
医療器具が少ない診療所で、登山者の病気や治療にたった一人きり、24時間体制で向き合う。登山者の命を救うため奔走した山岳医の熱い夏―。

演出

石原 徹
  

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小原 匡

構成

浜田 悠

撮影

速形 豪
平井光彦

音効

杉本栄輔

編集

大川義弘

プロデューサー

中村卓也(MBS)  
高田好子