情熱大陸 緊急企画 能登応援SP
「ふるさとは 遠きにありて おもうもの」
石川県出身の文豪、室生犀星の言葉です。
私は石川県の加賀地方から上京してこの仕事につき、
いつも心のどこかに引っかかってきた、そんな言葉でした。
そして、元日、能登半島地震が起きました。
すぐに、この言葉とともに、10年前に取材させてもらった
大相撲の遠藤関の顔が思い浮かびました。
毎日放送の沖プロデューサーから電話がありました。
「能登応援のための情熱大陸をつくらないか」と。
ニュースに釘づけになり、悶々としていたとき
自分にしかできないだろう仕事が姿をあらわしました。
沖さんは阪神大震災で被災したと、あとで知りました。
遠藤関のふるさとは、被災地の穴水町です。
初場所を控える力士という立場。
上記の犀星の言葉を、身をもって体現する遠藤関の姿に向き合います。
穴水町の避難所でお世話になった皆さま、改めて感謝申し上げます。
追手風親方、ありがとうございました。
「能登はやさしや 土までも」
大地震がおきたあと、大変な中での人間の営みは
みなさんに知っていただきたい
能登という土地ならではの
尊いものでした。
民宿主人のフラットさん、ジェラート職人の柴野さんらとともに、
珠洲出身で自身も被災したディレクターの宮口さんらと
取材に当たらせてもらいました。
(下口谷充)
スタッフ
(五十音順)小川 典、沖倫太朗、倉沢 巌、重乃康紀、
下口谷充、申 成晧、田代 裕、増永達治、宮口景子、森明子
※今回は、プロダクションをまたいだ情熱大陸スタッフ有志による制作です。
ナレーション
窪田 等