情熱大陸 シンガーソングライター aiko
小さな身体で、どこまでも高く…
一途でなければ届かない“音楽”
等身大の歌詞、柔らかな声、熱いライブパフォーマンス、関西弁で愛くるしいキャラクター...。歳を重ねながら、今も「恋愛」をテーマに歌い続け、幅広い年齢層のファンを獲得し続けているaiko。
今なお人々の記憶に残る名曲「花火」や「カブトムシ」が発売されたのは1999年のこと。あれから25年。今年リリースされたシングル「相思相愛」も、映画の主題歌として各ストリーミングチャートを席巻している。四半世紀にわたり、彼女は音楽界の第一線を走り続けてきた。
音楽があれば生きていける。ライブが生きる糧。
その言葉通り、aikoは新曲を紡ぎ、全国を巡るライブツアーを毎年行ってきた。気さくでチャーミングな印象のある彼女だが、楽曲制作やライブに向かう姿勢は、極めてストイックだ。
音楽にまつわること以外で、外出することは病院へ通うときくらい。休みがあっても音楽のことを考えていないと「みんなに見放されるかも」と思ってしまう。つまり、365日ほとんどの時間が「自分の音楽」のことで占められている。そうしないと「心の拠り所、置き所がわからなくなってしまう」のだ。しかし、その時間が「天国!」で「一番の幸せ」とも言う。
今年の夏、aikoは忙しい毎日を送っていた。約1年半ぶりとなる16枚目のアルバム「残心残暑」の制作と、茅ヶ崎でのフリーライブ「Love Like Aloha vol.7」の開催が重なったのだ。
今回、レコーディングの現場に初めてカメラが入ることが許された。「いつもずっと恋愛の曲ばかりというか、自分の興味があるのが恋愛なので、今の自分の気持ちを聞いて欲しいって感じで作っている気がします」。aikoの楽曲は、どのように生まれているのだろうか。
また、8月30日に行われる6年ぶりのフリーライブでは、より新鮮で面白いものにしようと、自らにプレッシャーをかけながら、試行錯誤を続けていた。ライブ当日まで、"理想の歌"を目指して七転八倒する姿も追っていく。
ソロアーティストとして自分で曲を作り、ライブで歌い続けること。
これがaikoの核であり、生きる道だ。
演出
池田一葵
ナレーション
窪田等
撮影
岡本亮 二宮貴司
構成
田代裕
音効
井田栄司
プロデューサー
沖倫太朗(MBS)
東考育