黒柳徹子さんの母校香蘭女学校は120年の歴史があ り、開校当時は敷地内には病院、孤児院、養老院などもある、総合社会施設のようだったと学校の沿革にある。友愛の精神は今に引き継がれ生徒たちの中にも黒柳さんの中にも生きている。ユニセフ親善大使として途上国を訪ねる黒柳徹子さんの原点もこの学校にあったのかもしれない。
　生徒たちは中高6年間一緒だった友だちとまもなく別れ、それぞれの道に進む。心の中は希望と不安でいっぱいだ。黒柳さんは彼女たちに「コミュニケーションの力をつけることの大切さ」を教える、自分に肯定的になること、心を開いて語り合うこと、一歩踏み込んで話を聞くこと⋯。ご自身の人生を語り、真剣勝負で対峙し、励まし教える先輩黒柳徹子さんに生徒たちは感動、彼女たちが学んだものは大きかった。（坂元良江）