シリーズ 欲望の経済史~日本戦後編~(全6回)2018年2月~3月
焼け跡から立ち上がり復興に向けてひた走り短期間で豊かさを実現したとされる日本の戦後、そして50年代。財閥解体、農地改革、傾斜生産方式、ハイパーインフレ、ドッジライン、東京タワーしゅん工…さまざまなトピックスがあったがその背後にあった物語とは?戦後経済のあり方には実は「戦時体制」が大きく影響していたと野口は言う。野口の指摘をきっかけにさまざまな角度から戦後まもなく走り出した日本経済の光と影を再考する。
【ゲスト】早稲田大学ファイナンス総合研究所顧問…野口悠紀雄、慶應義塾大学 教授…坂井豊貴【語り】園部啓一、首藤奈知子
第一回 2月16日(金)焼け跡に残った戦時体制 終戦~50s
焼け跡から立ち上がり復興に向けてひた走り短期間で豊かさを実現したとされる日本の戦後、そして50年代。財閥解体、農地改革、傾斜生産方式、ハイパーインフレ、ドッジライン、東京タワーしゅん工…さまざまなトピックスがあったがその背後にあった物語とは?戦後経済のあり方には実は「戦時体制」が大きく影響していたと野口は言う。野口の指摘をきっかけにさまざまな角度から戦後まもなく走り出した日本経済の光と影を再考する。
第二回 2月23日(金)奇跡の高度成長の裏で60s
「奇跡」とも称される戦後の高度成長。所得倍増計画、東海道新幹線開通、東京オリンピック開催…、華やかなビッグイベントが続き人々が夢に向って走った60年代。サラリーマンのライフスタイルも変わり、東京は大都会となり活況を呈する。しかしそこで同時に進行していたのは物質的な豊かさのみに目を奪われることへの懐疑だった。急速な成長はどのようにもたらされ、その裏側に何が?警鐘を鳴らしていたのは意外な人物だった?
第三回 3月2日(金)繁栄の光と陰が交錯する70s
よど号ハイジャック事件、大阪科学万博、作家三島由紀夫の自決など、さまざまな光と影が交錯する出来事が連続した年から始まった1970年代。「豊かさ」一途に走っていた日本の戦後だが、第4次中東戦争によるオイルショックなどで戦後初の「マイナス成長」を経験する。また公害問題も大きな社会問題に。そんな時代に日本の経済のひとつの方向性を決したのは、あの田中角栄だった。高度成長の矛盾が噴き出した時代を、再考する。
第四回 3月9日(金)ジャパン・アズ・ナンバーワンの夢80s
バブルの一言でくくられがちな80年代。だがそこにもさまざまな陰影があった。重厚長大から軽薄短小へ日本経済は見事舵をきり世界に冠たる経済大国となる。そんな中日本からの輸出攻勢に業を煮やしたアメリカは、ある会合をニューヨークのホテルで行う。その背景にあったのは?株価は上昇の一途地価も高騰。上げ潮の空気の中で進行していたシナリオとは?価値紊乱の時代に起きたコムデギャルソン論争とは?80年代の光と影を再考
第五回 3月16日(金)崩壊 失われた羅針盤90s
90年代繁栄を極めた日本経済はちょう落の時を迎える。バブル崩壊。そこにもさまざまな光と影が交錯していた。不良債権処理に追われ閉塞感漂う中、阪神淡路大震災、地下鉄サリン事件などが追い打ちをかける。そんな中世界経済の富を生むルールも変更されつつあった?日本の停滞をよそに世界で進行していた変化とは?サブカルチャーも大きく変貌した時代の空気を捉え直し日本経済再生のための可能性を見出すべく90年代を再考する。
最終回 3月23日(金) 改革の嵐の中で0s
バブル崩壊の後遺症から立ち直れない閉塞感漂う中「抵抗勢力」との対決も辞さないと宣言した小泉純一郎首相は「聖域なき構造改革」を標榜。大蔵省が財務省となる省庁再編、銀行も統廃合、日本経済は新たな局面を迎えた。起業ブームもあり新たな時代の始まりを予感させたが、そこでも「想定外」の事態が?様々な光と影が交錯。リーマンショックは何をもたらした?世界で進行したのは?日本再生の可能性を見出すべくゼロ年代を再考。
ディレクター
牧田潤也
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西山弘晃
浦本康平
リサーチ
眞治 史
アシスタントプロデューサー
中村美奈子
宇野真由美
プロデューサー
丸山俊一(NEP)
高橋才也