BS歴史館 2011年7月放送分
※テレビマンユニオン担当回
#8 7月 1日 発見!戊辰戦争「幻の東北列藩・プロイセン連合」
#10 7月22日 暗号名 ブロークン・アロー
~隠された核兵器事故~
「歴史とは現在と過去との対話である-」
かつてイギリスの著名な歴史家E.H.カーはこう記した。
目まぐるしく変貌する現代社会。政治、経済、文化、ミクロなレベルでは家族、男と女・・・。急速に展開するグローバル化やボーダレス化は、時計の針を猛スピードで進め、現代を生きる私たちはどこに立っているかさえわからなくなる。この時代をどう生き抜けばいいのか・・・明快な答えはない。
しかしひとたび、過去に眼を転じれば、時代時代にまさしく目まぐるしく変わる事象にリアルタイムで向き合い、悩み、格闘した先人たちの等身大の「歴史」がある。
7月1日(金)放送
発見!戊辰戦争「幻の東北列藩・プロイセン連合」
<番組内容>
戊辰戦争は、「日本刀で抵抗する会津人を、最新式の銃を持つ薩長が完膚なきまでに叩きのめした・・・」というのが世の定説。イギリスの威を借りた新政府軍がフランスに見限られた旧幕府軍に勝利し、時代は変わりました。しか、一歩間違えば旧幕軍が勝利していたかも知れないという驚きの外交文書が東大資料編纂所・箱石大准教授によって発見されました。
ドイツ(プロイセン)駐日代理公使から宰相ビスマルクに送られた3通の書簡。そこには「軍事支援の要請」とその見返りに「北海道を安く売却する」との文言が。もし、新政府軍の会津攻めがあと少し遅かったら・・・明治は始まらず、北海道はドイツ領だった!?
日独交流150周年の今年、幕末史最大のifに挑みます!
【出演】渡辺真理 ゴルゴ松本、宮嶋茂樹、磯田道史「武士の家計簿」、A・H・バウマン
D 上野関一郎
STD 岸枢宇己
AD 波入敏彦
リサーチ 山森みゆき
撮影 笠井知彰
7月22日(金)放送
暗号名 ブロークン・アロー ~隠された核兵器事故~
<番組内容>
あぶない落し物—の話をご存知だろうか? コードネーム “Broken Arrow(ブロークン アロー)(折れた矢)”・・・
「重大な核兵器事故・紛失」を意味するアメリカ軍の符牒である。今、福島第一原発事故に揺れる日本。
が、歴史を紐解くと、世界にも東西冷戦の闇に埋もれた、知られざる「核兵器事故」があった。
そもそも、米ソ軍拡競争のさなか、核は厳しい管理下に置かれていたはず…だった。
しかし現実には、管理しきれない核が、各国で事故を引き起こしていた。
1981年アメリカ国防総省は、過去に起った「ブロークンアロー」の件数を公表。
その数は「32件」にも上った(1960年〜1980年)。しかしある専門家は「そんな数じゃあ足りない」と豪語する。
旧ソ連や他の核保有国の事故も入れると、その数は「×5」(核保有国の数)であっても不思議でない。
ある報告書によれば「今も50発の核弾頭と9基の原子炉が海底に沈んでいる」とのこと。
核開発競争のいたちごっこが引き起こしたブロークンアローの歴史を今改めて考える。
原子力そのもののあり方が問われる今、「核問題と情報開示」にスポットを当てたVTRが、、歴史番組とは思えないリアリティを持って、私たちに迫ってきます。
【出演】渡辺真理 藤原帰一、小川和久、宮嶋茂樹
D 佐野達也
AD 品川朋彦 間渕あや
リサーチ 山森みゆき
撮影 水野廣重
AP
久保日見子
P
制作統括
菊池正浩(NEP)
鳥谷部寛巳(NEP)
森博明(NHK)
上田真理子(NHK)