ヒューマンドキュメンタリー 永六輔 戦いの夏

☆全国放送(関西・中部・北海道は除く) 2011年9月30日(金)夜 22:00~22:45
☆関西地方/大阪・京都・兵庫・和歌山・奈良・滋賀 中部地方/愛知・岐阜・三重・富山・石川・福井
       10月 1日(土)朝 10:05~10:48
☆北海道地方 10月 9日(日)昼 13:05~13:48 
☆静岡    10月15日(日)朝 10:05~10:48 
【再放送】  10月16日(日)朝 10:05~10:54※「NHKとっておきサンデー」内で放送。


一時は呂律も回らず、再起を危ぶまれた永六輔。
しかし、必死のリハビリでパーキンソン病を克服し、放送人、言論人として戦いつづけている。
人生の終盤に差し掛かった永は何を考え、どう行動するのだろうか。
東日本大震災によってこれまでの価値観が根底から揺さぶられた今、
永六輔の夏に密着し、日本の進むべき方向と生き方を探るヒントを見出す。

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「上を向いて歩こう」「見上げてごらん夜の星を」が、東日本大震災の被災者や不安を抱える人々の心を癒している。その作詞者・永六輔(78歳)は、昨年パーキンソン病の症状が進み、歩行困難の上、字が書けず、滑舌も悪くなって、ラジオのレギュラーも危機的な状況になった。話芸の人が言葉を失ったらどうなるのか?その苦悩と葛藤は計り知れない。しかし、治療とリハビリを続けた結果、「永六輔はもう再起不能って言われてるよ」と笑えるほど劇的に回復した。永が心掛けてきたことは、聴衆に直接話しかけること。庶民のホンネから深刻ぶらずに「死」を見つめて共感を呼んだ著書「大往生」は、200万部のベストセラーになった。その永六輔自身が、人生の終盤に差しかっている。「次に転んだら、もうお終いですよ」と医者に言われながら、今日も、電車や地下鉄でラジオ出演やボランティア活動に出掛ける。意義のあるイベントや主張があれば、必ず現地へ行って、小さい芽を地道な活動で花開かせ、後世に繋がる手伝いをしてきた。アングラと呼ばれた時代から続けてきたフォークの祭典「宵々山コンサート」30回のグランド・フィナーレへ。「モンゴル国際マラソン」を支える旧友の応援に、モンゴルの草原へ。障害者を救うための「ゆめ風基金」では、三陸の被災地へ向かう。常に民衆の側から日本のあり方を考えてきた反骨の言論人、そしてメディアの生き証人・永六輔の、戦いの夏に密着する。 (土橋正道)

プロデューサー&ディレクター

土橋正道

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吉田夕日 奥田円

制作

森明子

撮影

夏海光造 馬場宏子

技術

池義明 池田昌史

技術

山崎恵美