サラメシ シーズン8 2019年3月

サラメシ シーズン8 2019年3月

昨年末、サラメシは会議が長い!とある全国紙でバラされました。とは云っても暴露記事でも告発でもなく、15年来の盟友である構成作家・たむらようこの連載コラムです。新人もベテランディレクターもプロデューサーも分け隔てなく主観をぶつけ合い、みんなが納得するまで話し合う会議は人を育てる!と褒めてはくれたんですが、30分番組の会議が5時間超えるのは、たまのコトとはいえ確かに長い。時代も時代なので反省。でも、新人も20代も50代も、スタッフ誰もが『自分の番組』という主体的な意識でいないと、取材相手にも視聴者にも申し訳ないし、何より自分たちが面白くない。第三者的なスタンス…要は“お手伝い”な意識は、確かに楽かも知れない。でもそんな心持ちで仕事が楽しくなるわけがない。TVのプロとして、ロケや編集の上手下手以前に、自分たちが作るものにも、取材させてもらう人にも、出来る限り誠実でなければいけないし…と思い、気がつくと長い会議になっちゃうんです。
でも、たむらがわざわざコラムに書いてくれるということは、そうしたボクがTVを作る上で極めて健全だと思っていることが、実は中々に絶滅危惧種になりつつあるのかもしれません。
時代の変化に上手に合わせながら生きていかないと、きっとテレビはテレビでいられなくなっちゃうし…さてさてどーしたものか?
「君たちは~」と若者に問う前にまず、ボクたちはどう生きるのか?しなやかに、でも流されることなく。
そんな気分の2019年です。
(松葉直彦)

【今月の放送】再放送は木曜日 昼12:20~ 5分短縮放送です。

シーズン8 #33 3月12日(火)20:15~20:43/再放送3月14日(木)昼12:20~12:43
東北エリア最大規模を誇る岩手県八幡平市のスキー場は、平日でも2万人の来場客が集まる大にぎわい。そのリフトやゴンドラを管理する索道スタッフのランチを拝見▽茨城県大洗町のお弁当屋さんで好評の“鍋弁当”。誕生の舞台裏に迫る!▽岩手県で創業200年の老舗しょうゆ醸造会社。東日本大震災による工場壊滅を乗り越え、新工場で伝統のしょうゆ作りにかけるみなさんのランチタイムにおじゃまする。

シーズン8 #34 3月19日(火)20:15~20:43/再放送3月21日(木)昼12:20~12:43
東京地方裁判所で刑事事件を扱う裁判官のサラメシを取材。裁判官になって3年目という女性は、まだ単独での裁判はできない“判事補”。同僚の書記官や事務官と食べる女性たちのランチタイムに潜入!▽若手が担当するという“左陪席”裁判官たちの情報交換ランチ会▽北海道、夕張の豪雪地帯で高速道路の雪かきを担う雪氷基地の隊員たちのサラメシは、手作りギョーザとワカサギの天ぷら!?

再放送のお知らせ

シーズン7 #29 3月7日(木)昼12:20~12:43
三陸鉄道に昨年春入社した若き運転士候補生のお仕事と昼を拝見。週に一度は食べたくなるのが駅前食堂のカツカレー。三鉄を胃袋から支えてきた食堂、応援の気持ちですごい大盛りに!?▽研究者同士で2週に一回ランチ会を開く研究室におじゃま。「いただきます」から「ごちそうさま」まで一部始終を拝見した。▽今回は惜しくもオリンピック出場ならなかったボブスレー日本代表チーム。4年後を目指すコーチと選手のランチ拝見。

シーズン7 #30 3月28日(木)昼12:20~12:43
飛騨の酒蔵で働くアメリカ人。日本酒のおいしさに感動し13年前に蔵人に。伝統を重んじる蔵での仕事と生活、体を温めてくれるのは、まかないの定番・かす汁。▽葬儀会社の社員食堂を拝見。体力も神経も使う仕事、社食ランチはスタッフ皆の楽しみだ。元かっぽう料理店主が腕を振るう、つくだ煮や漬物取り放題のすてきなランチ▽この1年のサラメシ・おいしいセレクション!

サラメシ英語版

『Lunch On!』
※NHK WORLD 毎週木曜 13:30~、19:30~、金曜 1:30~、7:30~

3月 7日「タイヤ販売店の月イチBBQ」 ※再放送
3月28日「ダンボールメーカーの社員食堂」 ※再放送

※約160の国と地域で放送衛星やケーブルテレビを通じて視聴可能。
日本国内での視聴は⇒http://www3.nhk.or.jp/nhkworld/index.html

ナレーション

中井貴一

プロデューサー

松葉直彦  松尾明美 

演出スタッフ

今関裕子   石井大介
金井さおり  田中ナオト
北沢建一   森田遥平
小林瞬    大沼奈保子
椎葉百合子  阿部沙耶香
塩田明里   横川僚平
薗田拓郎   武井佑吏
伊藤綾乃

アシスタントプロデューサー

宮崎和子

リサーチ

冨田紀子

構成

たむらようこ 服部真由子

音効

井田栄司