
演出スタッフの塩田明里(「都道府県弁当の石橋さん」担当)が、第36回ATP賞テレビグランプリで奨励新人賞を受賞しました。
ATP賞テレビグランプリは、ATP(一般社団法人全日本テレビ番組製作社連盟)が、創り手である制作会社のプロデューサーやディレクターが自ら審査委員となって優れた作品を選ぶ、日本で唯一の賞です。ATP賞についてはこちら(※外部サイト)をご覧ください。
どうやらフェイクニュースではなかった「鬼滅の刃が見たいので休みます」という張り紙で話題となったラーメン屋さんのニュース。それほど鬼滅ファンでもなく何の関係もないのだが、そのぶっちゃけ具合の潔さとセンスがとても心地よかった。堂々と、そして正直に、が一番伝わるのだと、あらためて思った。
コロナ禍でのテレビが、さまざまな不自由や制限を、どう受け止めるかにも、正直さが一番だと感じる。「この線から出たらいかんのやろ?」と笑うさんまさん、共演者が全員リモートのスタジオで「一人で寂しいよ~!」と叫ぶ内村さん、真ん中のアクリル板をどうにかネタに取り入れようとする漫才コンビ、スタッフも共演者もいないパソコンの前で一人演技する俳優たち…。どんな不自由や制限があっても、オモシロに、エンタメに変換してやるという同業者や演者たちの、堂々とした開き直り=プロ魂のようなものが垣間見えると、とても勇気づけられる。
そんなコロナ禍のサラメシは、ただひたすら視聴者の皆さんに助けられた。
ロケが命の番組。でも、今までのように自由にロケに出られない。
…じゃあどーするか?お邪魔できないんなら全部撮ってもらおう!と、
開き直ってひねり出したのが「おまかせサラメシ」という企画。番組に投稿いただいた皆さんに、箱詰めしたビデオカメラと三脚を送り付けて、いい感じでいろいろ撮って送ってくださ~い!と、要は無茶ぶり。さてどーなることやら…と期待と不安半々だったが結果、とにかくみなさん撮影が上手!福島で絹織物工房を営むご家族も、京都の産婦人科病院の皆さんも、大阪のお寺のお坊さんたちも、岐阜の親子も高知のご夫婦も。スタッフがいないからこその自由で新鮮な空気感、そして伝えようとする思いがそれはそれは素直に感じられ、何より面白い。
SNSでは、手抜きだ楽してるだとのコメントも正直見かける。でもこれこそ10年かけて培った視聴者との信頼関係の賜物と信じてサラメシは、止まることなく、わりと全力で走り続けています。
(松葉直彦)
【今月の放送】※木曜日 昼12:20~の再放送は、23分の短縮版です。
シーズン10 #30 1月12日(火)22:00~22:27
再放送1月14日(木)昼12:20~12:43/1月17日(日)あさ8:25~8:52
うし年にちなんで牛スペシャル!北海道足寄町のチーズ工房では、放牧した牛からとったミルクを使ってこだわりのチーズを作っている。放牧酪農家と二人三脚で仕事にのぞむチーズ職人の昼をのぞき見!▽福島県西会津の工房で牛をかたどった民芸品「赤べこ」を作る職人たちの昼を、お弁当ハンターが見にいく。▽すき焼きで知られる東京の老舗料理店が営む弁当工場におじゃまし、調理課の若手が担う120人分のまかないづくりを拝見!
シーズン10 #31 1月19日(火)19:30~19:57
再放送1月21日(木)昼12:20~12:43/1月24日(日)あさ8:25~8:52
東京・品川区の外科クリニックでは週に一度、院長自ら作ったカレーがスタッフの昼ごはんとなる。ほうれんそうとケールをたっぷり入れた、こだわりのグリーンカレー作りを拝見▽大阪・豊中の圧力鍋メーカーから、サラメシの放送を見て自社の圧力鍋が南極・昭和基地で使われているのを発見し、全社員興奮しているとの投稿が。この会社の社長の昼の定番というキャベツランチをのぞき見▽ドナルド・キーンが愛した東京・駒込のニョッキ
シーズン10 #32 1月26日(火)19:30~19:57
再放送1月28日(木)昼12:20~12:43/1月31日(日)あさ8:25~8:52
東京・新宿区にある生命保険会社支社で働く営業マンは、サラメシの街頭コーナーに出演したのがきっかけで営業成績が上がり、支社トップになったそう。支社長からの投稿を受け、本人を直撃取材。出演前後の変化を探る。▽山形・河北町はスリッパの生産量日本一。100年以上前からスリッパを手がける工場では、コロナの影響で海外からも受注がくるようになり、生産に追われている。お弁当ハンターがスリッパ職人たちの弁当を拝見。