食彩の王国 2014年8月
40㎝前後の大きなアジを15本ほど釣った。場所は東京湾口剣崎沖水深50mあたり。マダイを狙ったのだが、マダイは姿を見せず。アジの群れを魚探で見つけ、それを追いながら釣ったのだ。さすがに40㎝ともなれば、アジはよく引く。さらに、場所を変えてマダイを狙ったが不発で、代わりにこれまた40㎝ほどのメジナが5~6枚釣れた。メジナは力が強く、水面近くまで暴れるので終いには腕が痛くなった。これを釣り人は勲章だと思うのだ。さて、どうするか?海辺の友人・知人にほとんど配って、家にはメジナ一枚とアジ2本を持って帰った。魚好きの子供たちに声を掛けて家に呼び、新鮮な魚で一杯やることにした。メジナは青黒いタイのような魚で、目がくりくりして可愛い。九州では「クロ」と呼んで魚屋さんで普通に売られ、マダイより珍重するところもあるが、関東ではその食味はあまり知られていない。これを醤油と味醂でズケにすると、ねっとりとした歯触りと甘味があって旨い。アジは細かくたたいて、大葉、ねぎ、生姜を刻み込んで味噌で和えてなめろうに。そして、アジフライはカリッとして中身はふっかふか。う~ん、旨い!自分で釣って、家族で味わう。これを幸せというのだろう。小さな食の楽しみは、一歩踏み出すことで味わえますぞ。
(土橋正道)
語り
薬師丸ひろ子
8月のテレビマンユニオン担当回は・・・
《アジ》 「盛夏の贈りもの 大衆魚の王様アジ」
焼いても、揚げても、たたいて美味しいアジが主役です!
アジは、古くから私たちの食卓を支えてきてくれました。育つ海、獲れた場所によって味の特徴が違うため、料理によって使いわけるのです。ミシュランを獲得している鮨屋も、アジで3ネタもあります。脂がのっているものはそのまま、小さいものは酢でしめて・・・。
そんな中、「日本一のアジフライ」と噂のアジフライを発見!そこのアジは、「奥地あじ」というアジの中でも、一目置かれているとっておきのアジなんです。「美味しいアジを届けたい!」と、そんな思いから立ち上がった魚屋と漁師の熱い友情の物語がありました。
旬を迎えたアジの魅力を再発見します。
(二階堂茜)
《昆布》 「北海道から大阪へ “絆”で結ぶ 真昆布物語」
昆布の王様って、どんなものかご存知ですか?
羅臼昆布や利尻昆布が有名ですが、実は、昆布の中の昆布として最高級とされるのは、北海道の南茅部・白口浜で取れる真昆布なんです。その味わいは、上品な甘みとコク、濃厚な旨みが特徴で、古くから高級なだしとして愛されてきました。
今回は、一大産地である南茅部・白口浜、そして独自の昆布文化が根付く大阪で、世界遺産となった和食の味の基本・昆布の魅力を伝え守ろうとする人々の物語をお届けします!
(浜田玲)
放送予定
OA日 テーマ 担 当
#538 8月 2日 : ワタリガニ ※VIVIA
#539 8月 9日 : アジ 吉田夕日
#540 8月16日 : 冬瓜 ※VIVIA
#541 8月23日 : 真昆布 徳丸あす香
#542 8月30日 : 羊肉 ※VIVIA
P
土橋正道
D
吉田夕日
田中由美
徳丸あす香
阿部賢実
三田香織
下高呂佳子
植田裕久
リサーチ
北口由子
AD
二階堂茜
前夷里枝
浜田玲