食彩の王国 2019年4月の放送

食彩の王国 

春の日差しが眩しい。ランチに外へ出て、「今日はあの店のカレーにしよ!」と決めていながら、その店が休業していたらがっかりする。「じゃ、和食にするか?」と、すぐには方針転換が利かない。カレーの残像を払拭できないからだ。帰宅してカレーが重なることもある。普段は美味しいのに、食欲が進まなくて不審がられる。匂いや味の記憶は、とてもナイーブだ。若くて生活費に苦労していた頃、お世話になったY野屋の牛丼。今でも、たまに食べたくなることがある。かつては、街に必ず安い定食屋があった。メニューが豊富で、家庭料理のように手軽に食欲を満たすことができた。おかずも飾り棚から選べるという、ちょっとした幸福感。今や大衆的な定食屋も、絶滅危惧種。失われて味わえないものもある。朝の寝床で遠くから聞こえた、母が菜を刻むまな板の音。台所から漂うご飯の炊ける匂いや、味噌汁の湯気。音や香りや味わいの、連綿と続く歴史。新しい元号のもとでは、どんな発展を遂げるのだろうか。食や食材の、来し方行く末が想像力を掻き立てる。
(土橋正道)

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語り

薬師丸ひろ子

放送予定

    O.A.  テーマ   担当ディレクター 
#774 4月 6日  玉ねぎ   ※VIVIA
#775 4月13日  タイ    鴨下 満
#776 4月20日  羊肉    ※VIVIA
#777 4月27日  タケノコ  島越翔平

5月のテレビマンユニオン担当回は・・・

#775 タイ
祝いの季節に食べたい魚と言えば、鯛。この季節に揚がる脂の乗った鯛は“桜鯛”と呼ばれ、ハレの日に欠かせないごちそうです。産卵のために深場から浅瀬へやってきた“乗っ込み”の鯛を狙うのは、横須賀・長井漁協で漁を行う漁師の宮川聡さん。実は宮川さん、30歳で脱サラして漁師になったという経歴の持ち主。妻と3人の子どもを抱えての転職は苦難の連続でした…“よそ者”扱いされながらもなんとか漁協の組合員の資格を取得し、お隣の佐島ブランドに負けない新鮮な魚を広める為に奮闘してきました。一から海の仕事を始めることの難しさを知る宮川さんは、これまで何度も漁業体験研修を受け入れています。今回は漁師を目指す高校生が漁に挑戦!獲れた真っ赤な鯛で新たな門出を祝う料理を振舞います。
   
#777 タケノコ
春の息吹を感じるこの時期、旬を迎えるのはタケノコ。兵庫県・姫路ではタケノコの収穫が最盛期を迎えています。
農家の梅元善昭さんが山に出かけるのは空も薄暗い早朝5時。身が引き締まって旨味が深く、出荷量の少ない太市のタケノコは“幻のタケノコ”と言われ、昔から重宝されてきました。一本丸ごと焼く包み焼きは産地ならではの贅沢!ワカメとタケノコの若竹煮はこの時期しか味わえないごちそうです。毎年開かれるたけのこ祭りで腕を振るう段林シェフは、地元の中学生と共に祭りで客に振舞うメニュー作りに励みます。さらに、農家の梅元さんは“幻のタケノコ”を持って大阪の中央卸売市場へ!日本中のライバルが集うこの場所で、果たして太市のタケノコはどのように評価されるのでしょうか!?  
(中村朱里)

プロデューサー

土橋正道

アシスタントプロデューサー

平田早季

ディレクター

鴨下満
植田裕久
河野あや子
田中由美
橋村知曉
橋本倫
徳丸あす香
土井晴美
伊藤浩子
島越翔平


アドバイサー

吉田夕日

アシスタントディレクター

島越翔平
中村朱里