夢の食卓 Table Of Dreams 2011年4月の放送分
<テレビマンユニオン担当回>
#3「京町家 杉本家のおばんざい」
4月23日(土)放送
D:小林陽子
#4「長崎のおもてなし 卓袱料理」
4月30日(土)放送
D:大島明
「サザエさん」が絶好調という新聞記事を数日前に読んだ。昨年10月から視聴率が20%を超え続けているらしい。しかも、老若男女問わず、高評価だという。「サザエさん」では、家族全員が居間で食卓を囲むシーンを必ず入れている、という制作プロデューサーの言葉が紹介されていた。
若い世代にとっては、大家族での団欒は「経験のない憧れ」のようなものかもしれないし、上の世代にとっては失われた「懐かしい風景」なのかもしれない。人が集う食卓のまわりでは、様々なドラマが繰り広げられる。食べ、飲み、笑い、怒り、時に涙する。核家族化や個食化が進み、人間関係が希薄な時代にあって、賑やかにちゃぶ台を囲む磯野家の食卓に「夢」を見続けている視聴者が多いのだろう。
今回の番組が決まって、周囲の人に夢の食卓のイメージを聞いてみた。
「三ツ星レストランでデートだろ!」
「結婚して、旦那さんと子どもたちとの楽しい夕食かしら!」
「亡くなったお爺ちゃんともう一度お鍋をつつきたい・・・」
僕はといえば、子どもの頃、家族全員が揃う食事が大好きだった。しかし歳の離れた姉たちは不在がちで、みそっかすの僕の密かな想いは、めったに叶えられることはなかった。大人になった今でも、僕の夢の食卓はあの時の高揚感の先にある。番組は、ある人が願い、実現させた夢の食卓を紹介する。どこで、誰と、どんな食卓を囲むのか。きっとそこには、その人の生き方が映し出されているはずだ。
テレビマンユニオンの初回は、高知で人気の最中屋三代目若社長の、地元食材にこだわって暮らす人々を訪ねる旅に同行する。
この番組は、「夢の食卓」プロジェクトとして、モバイルサイト、ソーシャルメディア、イベントなど、様々な広がりをもって展開する予定。
(関根聖一郎)