夢の食卓 Table Of Dreams 2015年8月放送分
<テレビマンユニオン担当回>
#227『加藤登紀子 歌うこと。食べること。』
8月15日(土)放送 D:藤田慎一
#228『代官山で、食べて、飲んで、笑って』
8月22日(土)放送 D:橋村知曉
#216(5月30日本放送/6月6日再放送)に登場したのは、ちょっと変わった料理研究家の濱田美里さん。
日本各地を巡って家庭の台所に上り込み、一緒に食卓を囲みながら、その家、その地方の家庭の味を教わるというスタイルだ。料理教室や料理本によって、濱田さんは、その家庭の味を人から人へと繋げていく。全国には、今やその人しか作れないという味もある。教えてくれた人も、きっと誰かにその味を伝えたいと思っている。そんな味を教わりたいと思っている人もまた、どこかにいるはずだ。その確信が濱田さんを突き動かしている。
ある日。濱田さんは、群馬県みなかみ町の台所で、その家庭の味、寒干し大根の煮しめを教わった。身欠きニシンで出汁をとるのが、そこの流儀。コクも出て、歯ごたえがアクセントになる。冷めても美味しいからお弁当にも重宝する。味わったあとは、目分量で作る料理を、味を再現しながらグラムに換算していく作業が待っている。
社内でプレビューをしながら、土佐出身の母が作るカツオのたたきを思い出していた。少し酸味が強く、ご飯によく合う。東京生まれの自分にとって、あれこそ家庭の味だった。なんとなくの分量で作られたあの味を、二人の姉は再現できるのだろうか?
(関根聖一郎)