旅のチカラ 「世界一“女”が輝く町へ~松井冬子 メキシコ・フチタン~」
2012年12月20日(木)21:00~22:00 放送
内臓を自ら切り裂く女性・・・、
頭をかきむしりすぎて脳が見えてしまっている女性・・・、
汚物を吐き出すように自らの内臓を吐き出す女性・・・
日本画家・松井冬子の作品には、目を背けたくなるような痛々しい女性ばかりが登場する。彼女の作品の根底に見え隠れするのは、男性を中心とした社会への、女性の怒り、悲しみ、痛みの数々。松井の作品に男性は登場しない。そんな松井が興味を持ったのはメキシコ南部の町・フチタン。女性が経済をすべて牛耳る、いわば男女逆転の町だ。松井はこの町を訪れ、男と女それぞれの生き方や暮らし、独特の文化に触れ、新たなテーマの絵を描くことに挑戦する。