ズームバック×オチアイ 新春スペシャル 2021 大回復〈グレートリカバリー〉への道

ズームバック×オチアイ 新春スペシャル 2021 大回復〈グレートリカバリー〉への道

出演 落合陽一

   マルクス・ガブリエル
   オードリー・タン

「2021年はどうなりますか?」

例年とは違う思考回路で答え、応えなければならないこの問いに
落合陽一さんはいつにも増すスピードで、一言で、こう切り返した。

「グレートリカバリー、大回復ですよ」

そう、負った傷は、癒されなければならない。
それは昔に戻るためではなく、前に進むために。
登ってきた山を登り続けるにしろ降りるにしろ住み着くにしろ穴を掘るにしろ、
癒されなければ、どこにも進めない。

2020年、打合せ、収録時間、すべて合わせれば100時間近くは落合さんと共にしてきたが
落合さんは常に「戻る」ことではなく、「進む」ことを考えてきた。
その進む足取りをすこし広げ、癒されながら、進む。そんな2021年へ。
2021年の新春に放送される今回の特別編、「大回復、グレートリカバリーへのヒント」を探る。
落合さんの言葉から、一気に開けた。

いま、誰もが気になる「ワクチン」。
ジェンナーの昔から、直近のメッセンジャーRNAワクチンまで。
ワクチンが出来たから開かれた「扉」と、ワクチンも追いつかないほど広がる「穴」のなかで、どう進むか。
落合さんのワクチンに対する、ある覚悟にはゾクっとさせられた。

そして、過去は「戻る」のではなく、「進むヒントを得る場所」。
2020コロナ禍の「翌年」にあたる、2021年にどう回復していけるか?
過去人類を襲った大恐慌(1929)・敗戦(1945)・オイルショック(1973)・リーマンショック(2008)、
4つの危機の、その「翌年」(1930・1946・1974・2009)に何が起きたか。
膨大なNHKアーカイブスの中を探索して見えてきた希望の光…

さらにさらに。
ご好評頂いたオードリー・タンさんとの3時間対談の「未放送素材」もお届け。
こんないい話を前は使っていなかったのか、と言われたほど、
タンさんの言葉はよどんだ空気を切り裂く鮮烈さと温かさを持つ。

そしてそして!せっかくのお正月スペシャル。もう1人、スペシャルなゲストを新たに迎える。
ドイツから、あのマルクス・ガブリエルさん。
コロナ禍でも舌鋒ゆるめぬ哲学界のロックスター。
プログラマー同士だったタンさんと違い、落合さんは「ガブリエルと話合うかなあ」とも仰っていたが、
始まってみればなんのなんの。
「マーカス!」「ヨーイチの言う通りだ!」と呼び合い、
コロナ禍という今を地球上の皆で共有して皆で乗り越える時ならではの熱い討論に。
「2021年はこうする」「こうなる」ということだけでなく
ふたりが達した「あえて”あの話”はしない」という領域は、
「大回復」を目指す今年、最も肝に銘じるべきことに。

「2021年はどうなりますか?」

みなさま、ぜひ、ご覧ください。

(阿部 修英)

演出/プロデュース

阿部 修英

スタジオ演出

大西 隼

グラフィック

西村 勝浩

編集

大山幸樹

コーディネーター

太田真理エリザ

制作統括

嘉悦 登 (NHK)
河瀬 大作(NHKエンタープライズ)
小山 靖史(NHKエンタープライズ)
磯田 美菜(NHKエンタープライズ)