突然ですが、「問題」！！
Ｑ参加者は２０人。０から１００の整数のうち、
　一つ決めてください。
　全員の決めた整数の合計÷２０人（人数）で出される
　平均値に０．７をかけた数字を予想した人が優勝です。
　あなたならいくつを選びますか？

例えば、参加者は０から１００で好きな数字を選んだら平均が５０になるはずだから、０．７をかけて答えは３５！と予想するとしよう。
しかし、ほかの人が自分と同じように３５を答えとするなら、平均値はもっと低くなるはずである。
そう考えるとあらかじめ、３５よりも低い数字の答えを深読みしなくてはならない。
さらに、ほかの人が３５よりも低い数字を予想していたら・・・。

これは、人がどのくらい深読みをするのかを調べるゲーム。“実験経済学”と呼ばれる分野でよく用いられるゲームなのです。
経済学者ケインズはこれは美人投票ゲームと同じだと言いました。１９世紀にイギリスで行われていた美人投票ゲームは誰が一番美人かを考えるのではなく、みんなが美人と考える人に投票し、当てるゲーム。“株”の仕組み同様、自分が買いたいと思う株ではなく、みんなが買う株に投資しないと儲けられないのです。

これまで経済学で考えられてきた「合理的な人間」をモデルにするのではなく、人が何かを選択するときのクセを分析し、社会のシステム作りに役立てようとする、これがまさに“実験経済学”。
今回のオイコノミアでは番組史上初めて、番組ファンの一般参加者２０名と又吉さんが様々な経済実験やゲームを行い、実験経済学を体感！
見れば明日役に立つオイコノミア！お楽しみに！

テレビマンユニオン担当回
「経済学の“実験”します」
ディレクター　野溝友也　
前編　4月16日（水）
後編　4月23日（水）

書籍化のお知らせ
オイコノミア　ぼくらの希望の経済学
著者：NHK「オイコノミア」制作班 / 又吉 直樹
朝日新聞出版より発売中
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