めざせ!2020年のオリンピアン/パラリンピアン 「柔道・野村忠宏編」「女子レスリング・小原日登美編」2016年1月
先日、2歳になる息子の運動会があった。メインイベントは生まれて初めての「かけっこ」。スタート地点から10m先のゴールで親が待つ方式で、無事に走れるのかとドキドキしながらゴールに立っていた。
よーい、どん!(よし、がんばれ!)と両手を広げた瞬間・・・息子はひとり大きくU字カーブを切り、担任の先生の懐に飛び込んだ。どっと沸く保護者席。普段の練習通り、先生がゴールだと思ったらしい。順位はもちろんビリだったが、忘れられない初かけっことなった。
多くの人の記憶に残る名場面というものがある。体育の日に放送したスペシャルでは「オリンピアン50人が選ぶ名場面」をランキングにした。北京五輪での女子ソフトボール優勝の瞬間、アテネ男子体操団体で名実況とともに決まった金メダル、何度も見て結果も知っているのに見入ってしまった。
いや、正確には、覚えているつもりでも記憶とは随分違っていた。北島康介さんの「何も言えねえ」の一言にあんなにも重みがあったこと、有森裕子さんの「自分で自分を褒めてあげたい」は込み上げる涙をこらえながら発していたこと。オリンピックの名場面には、4年に1度の真剣勝負だからこその思いが凝縮されていて、だからこそ人の記憶に残るパワーがあるのだと改めて感じた。
2016年、リオに向けて世の中もオリンピックムードが高まってきた。次はどんな名場面が生まれるのか、そして、さらに2020年の東京では何が生まれるのか、楽しみでならない。人生は一度きり。せっかくこのタイミングで東京に生きているのだ。想像をはるかに超える名場面をしっかり記憶に刻み込みたいと思う。
(岡 瑠里子)
2016年1月の放送(テレビマンユニオン担当回)
「野村忠宏が畳に復帰!伝説の技の秘密明かす」
総合テレビ 1月5日(火)22:55~23:20
[再] 1月31日(日)17:30~17:55
BS1 1月8日(金)18:00~18:25
2016年リオイヤー1本目は、五輪三連覇を果たしたレジェンド野村忠宏が、
最強ネクストエイジ阿部一二三選手に本気で技術指導。
指導2週間前に大事な試合で負け、リオ五輪選考の崖っぷちに立った阿部選手に、
野村の代名詞である「背負い投げ」の技術を惜しみなく伝えます。
「レスリング親子鷹“危機”に五輪女王が本気」
総合テレビ 1月26日(火)22:55~23:20
〔再〕 2月21日(日)17:30~17:55
BS1 2月5日(金)18:00~18:25
2本目は、五輪でのメダルが期待される注目の競技、女子レスリング。
ロンドン五輪金メダリストの小原日登美が指導したのは、オリンピアンを父に持つ
サラブレッド・田南部夢叶選手。タックルに入った後の体の使い方。バランスなど
細かい技術を伝授。「精密機械」とよばれた金メダリストならではの教えは必見です。
乞うご期待!