Zero Waste Life 2023年1月
日本には昔からあらゆるものには大切な「命」があり、その「命を最後まで生かしきる」という思想が連綿と息づいてきた。それはモノの命を慈しむ、まさに「捨てない暮らし」そのもの。モノの命を慈しみながら暮らしを楽しむ人々の素晴らしさを世界に向けて伝える15分番組
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この秋に晴れてDデビューするのが、中国・洛陽出身の潘志揚(パン・ジーアン)。番組開始以来ADとして、制作を底支えしてきてくれました。おおらかで大陸的なムードを醸す彼がロケ現場にいるとスタッフみんなが和む、という人徳の持ち主です。初演出の青森の廃棄スケボーが転生する物語は、11月に完成予定。見てください!
(三田豊)
今月の放送
英語版 ナレーション ガイ・ペリマン
1月6日(金)前10:45~11:00ほか
♯1 Kintsugi: Giving New Life to broken Ware 器を生き返らせる“金継ぎ”(再放送)
日本を代表する金継ぎ師・黒田雪子さん。金継ぎとは割れたり欠けたりしてしまったお皿や茶碗を漆で接着し、金や銀の粉で上塗りするというものだ。破損部分をあえて目立たせ、修復前にはなかった美しさを器に与える。この修復方法は日本の室町時代、15世紀頃に始まったと言われている。伝統的な技術で仕事を続ける黒田さんの作品は、今や世界から注目を浴びている。黒田さんの繊細な技と、金継ぎにかける思いを描く。
1月13日(金)前10:45~11:00ほか
#2 ASAKUSA Washi Paper for Recycling Omikuji 浅草の“おみくじ和紙”(再放送)
神社仏閣が多い東京・浅草で今、大評判の和紙を作っている篠田佳穂さん。おみくじは参拝客が持ち帰ることなく、神社で燃やされるのが通常。だが、和紙職人の篠田さんはおみくじをおみくじを溶かして、新しく生まれ変わらせることを思いついた。和紙を重ねたバッグも作っており、これは国内外で人気を博している。世界的に人気の高い浅草に、いま新たな名物が生まれようとしている。
1月20日(金)前10:45~11:00ほか
#3 The Toy Doctor おもちゃドクター(再放送)
鈴木有一さんは数学教師を引退した後、医師になった。医師免許は持っていない。手術に使うのはメスではなく、ドライバーやドリル。そう、彼が治療するのは人間ではなく、おもちゃだ。鈴木さんが児童館に行くと、おもちゃを直して欲しい子供たちがやってくる。鈴木さんは創意工夫と熱意でたくさんのおもちゃに向き合ってきた。彼には活動を通して子供たちに伝えたいことがあるのだ。
1月27日(金)前10:45~11:00ほか
#35 Stuffed Animal Hospital ぬいぐるみ病院
長年生活を共にしたぬいぐるみ・・・ボロボロの姿と向き合い続けるのは辛いが、思い入れがあるので新品に買い替えたくはない。 そんなニーズに応えるべく、箱崎菜摘美さんは東京・神田にぬいぐるみ専門病院をオープンした。破損部分を繊細な技術で修復し、中の綿を1グラムの誤差もないように詰め替える。ぬいぐるみは依頼者にとっては家族──人間同然だ。箱崎さんのぬいぐるみ病院には今日も世界中から入院希望者がやってくる。
※この番組は放送終了後も、ビデオオンデマンド(外部サイト)でご覧いただけます。
日本語(NHK BS1)の放送 語り 矢部華恵
1月11日(水)12:00~12:15 #7 雑魚のレストラン ※再放送 (D浅野直広)
1月18日(水)12:00~12:15 #4 ビニール傘がおしゃれに変身 ※再放送 (D桒原拓真)
1月25日(水)12:00~12:15 #8 廃材バイオリンを奏でる ※再放送 (D伊藤メグミ)
音楽
笠松泰洋
音響効果
岡林亜実
AD
潘志揚