Zero Waste Life 2023年2月

Zero Waste Life 2023年2月

日本には昔からあらゆるものには大切な「命」があり、その「命を最後まで生かしきる」という思想が連綿と息づいてきた。それはモノの命を慈しむ、まさに「捨てない暮らし」そのもの。モノの命を慈しみながら暮らしを楽しむ人々の素晴らしさを世界に向けて伝える15分番組

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昨年秋に晴れてDデビューしたのが、中国・洛陽出身の潘志揚(パン・ジーアン)。番組開始以来ADとして、制作を底支えしてきてくれました。おおらかで大陸的なムードを醸す彼がロケ現場にいるとスタッフみんなが和む、という人徳の持ち主です。初演出の青森の廃棄スケボーが転生する物語、ネットにてご覧ください!
三田豊

今月の放送

英語版 ナレーション ガイ・ペリマン

2月3日(金)前10:45~11:00ほか
♯4 Discarded Umbrellas Reborn ビニール傘がおしゃれに変身(再放送)
日本では3ドル程度の安いビニール傘が大量に出回っている。しかし、その多くはすぐに捨てられたり、どこかに置き去りにされたりしている。この問題に取り組んでいるのがクリエイターの齊藤明希(あき)さん。傘のビニール部分を重ねて圧力をかけることで美しい生地を作り、それでバッグを作ることに成功した。バッグを買ったお客さんが手にするのはスタイリッシュさと、環境問題への意識変革である。

2月10日(金)前10:45~11:00ほか
♯5 Lumber Rescue 解体家屋の廃材を生かす(再放送)
東野唯史(アズノ タダフミ)さんが長野県諏訪市で営むのは、一風変わったお店だ。そこで売られているのはリユースするための木材。東野さんは取り壊される家屋があると聞けば出向き、まだ使えそうな木材を引き取ってきた。この仕事を東野さんは「レスキュー」と呼んでいる。捨てられてしまう木材を少しでも減らしたいのだ。東野さんは、人と暮らしてきた木材には人の感情が宿っていると信じている。

2月17日(金)前10:45~11:00ほか
♯36 Denim Daruma デニムのダルマ
プロのスケートボード選手だった清水葵(あおい)さんは、引退後にアーティストになることを決意。そして今、清水さんがデニムを生かして作っているのは、ユニークな達磨。お客さんから穿けなくなったジーンズを受け取り、その生地をダルマの型の上に細かく切り貼りしていく。元のジーンズの特徴を生かして作ることで、そのデニム達磨はお客さんにとって二度と手放せない宝物になっている。

2月24日(金)前10:45~11:00ほか
♯37 Furniture in Blue 端材家具を染める 山に優しい家具
木材の中には長さや幅が足りないため、市場に出回りにくいものがある。それらは端材と呼ばれ、廃棄されたりチップになることが多い。しかし、そんな端材を使って家具を作っているのが田中良典(りょうすけ)さんと宮地洋(みやちよう)さん。端材から大きなパーツは切り出せないため、小さなパーツをいくつも組み合わせる必要があるが、その過程でどうしても色味の差異は出てきてしまう。その問題を解決するのが日本伝統の染色技法、藍染め。最後に全体を藍色に染めることで、家具は統一感のある仕上がりに。秀逸なアイデアと木
材への愛情から生まれた家具は、その美しさから人気を集めている。

※この番組は放送終了後も、ビデオオンデマンド(外部サイト)でご覧いただけます。

<日本語版放送のお知らせ> NHK BS1 12:00~12:15 語り 矢部華恵
2月 1日(水)八ヶ岳のエコばあちゃん    ※再放送 (D渡辺裕太)
2月15日(水)ランドセルをいつまでも   ※再放送 (D黒住聡丈)
2月22日(水)器を生き返らせる“金継ぎ”  ※再放送 (D浅野直広

音楽

笠松泰洋

音響効果

岡林亜実

ディレクター

桒原拓真(#4)
岡崎ひかり(#5)
潘 志揚(#36)
中村佑子(#37)

AD

潘 志揚

プロデューサー

琢磨修一

ゼネラルプロデューサー

三田豊