Zero Waste Life 2023年4月

Zero Waste Life 2023年4月

日本には昔からあらゆるものには大切な「命」があり、その「命を最後まで生かしきる」という思想が連綿と息づいてきた。それはモノの命を慈しむ、まさに「捨てない暮らし」そのもの。モノの命を慈しみながら暮らしを楽しむ人々の素晴らしさを世界に向けて伝える15分番組

今月の放送(NHK WORLD-JAPAN) 毎週金曜 午前10:45~11:45ほか

4月7日(金)
#9 Floral Incarnation 花の一生を見届ける(再放送)
我々の生活に潤いを与え、冠婚葬祭に欠かせない花。だが、摘まれた花は悲しいさだめにある。ごく短い間だけ空間を彩るものの、すぐに廃棄されてしまう。河島春佳さんは、花の命を最大限活用することに情熱を傾けてきた。廃棄される花を買い取り、ドライフラワーにすることで新しい役目を与える。人間の都合で花を摘む以上、使い捨てにせず、朽ちるまで愛でるべき。それが河島さんのポリシーだ。

4月14日(金)
#10 Green Mountain Grandma 「八ヶ岳山麓 めぐる命」(再放送)
日本の中央部に位置する八ヶ岳。なかはらけい子さんは、その山麓にひっそりと構えた一軒家で暮らしている。周辺に生えている草花を使って布を染め、ミツバチが分泌する蝋から食品を包むためのラップを作る。衣服は全て、使い古した布切れを再利用して作る。自然を愛し、モノを慈しむことで人生を謳歌するなかはらさん。彼女の周りでは、たくさんの命が巡っている。

4月21日(金)
#40 Full Trash Alchemist 「廃材の錬金術師」
「僕にとってゴミ箱は存在しないもの。なぜならそれは素材箱だから」と語る
村上結輝さん。子供の頃から工作が大好きだった彼は、芸術大学の卒業制作で
バナナの皮から作った“バナナレザー”を発表。それをきっかけに、ゴミやスクラップを生まれ変わらせる素材クリエイターとなった。あるときはコーヒー滓からランプシェードを、またあるときは不要になったレシートから椅子を作る。村上さんの作品は見た目がユニークなだけでなく、できるだけ土に還る素材を使うなど、環境への負荷も考慮されている。この錬金術師ぶりが話題となり、現在は廃棄物に困った企業からの相談が後を絶たない。

4月28日(金)
#11 A School Bag Forever 「思い出のランドセルをいつまでも」
日本の小学生は皆、ランドセルと呼ばれる鞄を背負って学校に通う。ランドセルは丈夫で上質だが、小学生専用なので中学校へ進学すると使い道がなくなってしまうのが難点だ。そんなランドセルを大人でも使える小物へとリメイクしてきたのが、西川正佐子さん。依頼者から受け取ったランドセルを丁寧に解体し、縫い合わせて財布やキーホルダーを作る。その腕前が評判となり、ひっきりなしに依頼が舞い込んでいる。ランドセルは小学校6年間の記憶が詰まった大切なもの。西川さんはランドセルのリメイクを、依頼者の思い出を未来に繋げる仕事だと考えている。


※この番組は放送終了後も、ビデオオンデマンド(外部サイト)でご覧いただけます。


2023年4月から、NHK BS1でも放送がスタートしました。 毎週金曜 午前4:30~4:45

4月 7日 #1 器を生き返らせる“金継ぎ”  
4月14日 #2 浅草の“おみくじ和紙”    
4月21日 #3 おもちゃドクター       
4月28日 #4 ビニール傘がおしゃれに変身 

音楽

笠松泰洋

英語版 ナレーション

ガイ・ペリマン

日本語版 ナレーション

矢部華恵

音響効果

岡林亜実

ディレクター

小林陽子(#2・#9)
渡辺裕太(#10)
浅野直広(#1)
岡崎ひかり(#3)
桒原拓真(#4)
藤原綾子(#40)

AD

潘志揚

プロデューサー

琢磨修一

ゼネラルプロデューサー

三田豊