Zero Waste Life 2023年5月
日本には昔からあらゆるものには大切な「命」があり、その「命を最後まで生かしきる」という思想が連綿と息づいてきた。それはモノの命を慈しむ、まさに「捨てない暮らし」そのもの。モノの命を慈しみながら暮らしを楽しむ人々の素晴らしさを世界に向けて伝える15分番組
今月の放送(NHK WORLD-JAPAN) 英語版 毎週金曜 午前10:45~11:45ほか
5月5日(金)
#12 Scrap Can Shine 「廃材をアクセサリーに」(再放送)
木上奈都子さんは建築デザイナーであり、アクセサリー作家でもある。建設現場や解体現場から出るタイルや瓦などの廃材を、ピアスやリングへと生まれ変わらせてきた。洗練されたデザインのアクセサリーは、その全てが、とてもゴミから作られたとは思えない。人知れず捨てられてしまったものが、誰かのもとで輝きますように──そんな思いで木上さんはアクセサリーを作り続けている。
5月12日(金)
#13 Glass for Life 「廃瓶に命を吹き込む」(再放送)
日本列島の南にある沖縄。年中温かく観光地として有名なこの地で、100年以上続く工芸が「琉球ガラス」だ。ガラス職人の松本栄さんのこだわりは、原料に飲食店や家庭から廃棄された瓶を使うこと。捨てられたものだからこそ、美しく蘇らせたいのだという。自身の活動が少しでもゴミを減らすことに繋がって欲しいという思いで、今日も鉄竿を吹き続けている。
5月19日(金)
#14 A Harvest of Colors 「畑から生まれた色彩」(再放送)
木村尚子さんが開発した、野菜や果物から作られたクレヨン。幼い子供が口に入れてしまっても害がないのが利点だ。ラベルには「赤」や「黄色」ではなく、「りんご」や「長芋」など原料となった農作物の名前が書いてある。原料の多くは規格外のため市場に出せなかったり、廃棄が決まった農作物だ。クレヨンには「どんな農作物も人に愛されて欲しい」という木村さんの思いが詰まっている。
5月25日(金)
#41 Sea Trash Nails 「海のゴミが指先で輝く」
湘南でネイルサロンを営む有本奈緒美さんが作る、色とりどりのネイルチップ。幻想的な模様の正体は、海岸に漂着したプラスチックごみだ。おしゃれをしながらも、環境問題への意識を高めてもらいたい──そんな思いが込められているという。かつては介護士だったが、9年前に発症した難病により足が動かなくなってしまった有本さん。手だけを使ってできる職業としてネイリストを選び、家族に支えられながら制作を続けてきた。休日に車椅子を押し、海岸で一緒にごみを集めてくれる夫。集めたごみの裁断を手伝ってくれる娘たち。家族の絆が、ネイルチップをより美しく輝かせている。
※この番組は放送終了後も、ビデオオンデマンド(外部サイト)でご覧いただけます。
NHK BS1でも放送がスタートしました。 英語版 毎週金曜 午前4:30~4:45
5月 5日 休止
5月12日 休止
5月19日 休止
5月26日 #5 解体家屋の廃材を生かす
音楽
笠松泰洋
ナレーション
ガイ・ペリマン
音響効果
岡林亜実
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潘志揚