Zero Waste Life 2024年7月

Zero Waste Life 2024年7月

日本には昔からあらゆるものには大切な「命」があり、その「命を最後まで生かしきる」という思想が連綿と息づいてきた。それはモノの命を慈しむ、まさに「捨てない暮らし」そのもの。モノの命を慈しみながら暮らしを楽しむ人々の素晴らしさを世界に向けて伝える15分番組。
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「Zero Waste Life」の SP番組「Folk House Inn: Four Seasons ~古民家宿の四季を見つめて~ 」(D 浅野直広) が制作されました。レギュラー枠で冬・春・夏・秋と1年をかけて紹介した、島根で古民家宿を営む松場登美さんのあらゆるモノを慈しむ暮らしのエッセンスを、49分にまとめあげました。なんといっても、松場さんの珠玉の言葉の数々が、胸にズンと響いてきます。
このSP番組は、レギュラー回を含め、ネット・YouTubeにていつでも見られますヨ。
三田豊

今月の放送(NHK WORLD-JAPAN )英語版 毎週金曜 午前10:45~11:45ほか

7月5日
♯30 Good Shoes Never Die 靴の思い出を未来に (D千切谷知子
横浜の商店街の一角にある、靴の修理店。店主の村上塁さんが手がけるのは、他店で修理を断られた損傷の激しい靴や、特別な修理を必要とする靴ばかり。「どんな思い出がある靴なのか」「なぜ直して欲しいのか」…村上さんはお客さんの気持ちを汲み取って、丁寧に修理する。靴を分解し、損傷部分を取り替えたり、補強したり…。ときには木型から作り直すことも。村上さんは元の風合いを残すことも重視している。大切にしているのは靴だけでなく、お客さんの思い出だからだ。生き返った靴を履き、未来へ向かって歩いて欲しい──そんな思いが、村上さんの情熱を支えている。 

7月12日 
♯31 Loaves of Light 輝き続けるパン (D岡崎ひかり
ベーカリーが多く、パンの街として知られる神戸。だが売れ残ったパンは日持ちしないため、廃棄せざるをえない。そんなロスパンを今までにない形で再利用しているのが、神戸にアトリエを構える森田優希子さんだ。パンの中身をくり抜いてLEDライトを設置。表面に防腐加工を施すことで、長期的に使えるランプが出来上がる。内側から照らされたパンは、繊維がくっきりと浮かび上がり、我々が普段気づかない表情を見せてくれる。「食べることはできなくなっても、生き物としての魅力を光らせることはできる」そう語る森田さん。輝き続けるパンは、森田さんの愛情の証だ。

7月19日
♯32 Old Decks, New Tricks  廃棄スケートボードがクールに復活 (D瀋志揚)
世界的に人気のスケートボード。だが板が傷んでしまうと、廃棄せざるをえない。そんな使用済みの板を蘇らせているのが、青森・八戸の木工職人の穴久保優さんだ。ボロボロの板から、カラフルでクールな文房具やアクセサリーを作る。断腸の思いで板を手放した・・・持ち主のそんな気持ちに寄り添いながら仕事をする穴久保さん。彼自身も、熱心なスケートボード愛好家だ。

7月26日
#33 Subway Bag 地下鉄バッグ (D鴨下満)
地下鉄車両は40年ほどで耐用年数を迎え、大部分がスクラップされてしまう。デザイナーの高山勝己さんと鞄職人の篠田英志さんは、車両の部品を再利用したショルダーバッグを作り上げた。このバッグは大人が肩から掛けると、ちょうど吊り革の輪が子供の背の高さにくる。吊り革を掴みたいけど届かない…そんな子供たちの願いを叶える、夢のバッグなのだ。

※この番組は放送終了後も、ビデオオンデマンド(外部サイト)でご覧いただけます。

※YouTubeのNHK WORLD JAPANのチャンネルでも「Zero Waste Life」は視聴いただけます。
 リンクはこちら(外部サイト)

NHK BSでも放送があります。英語版 毎週金曜 午前4:30~4:45

7月 5日 #42 廃棄野菜から生まれる越前和紙 (D小林舜)※再放送
7月12日 #43 時計廃材アート        (D奥野崇)※再放送
7月19日 #44 おがくず粘土         (D中嶋旭洋)※再放送
7月26日 #45 野球グローブ再生 夢を繋ぐ  (D奥野崇)※再放送


音楽

笠松泰洋

ナレーション

ガイ・ペリマン

音響効果

岡林亜実

ディレクター

本多彗
渡辺裕太
奥野崇
中島旭洋
小林舜

AD

小柳希美

プロデューサー

琢磨修一

ゼネラルプロデューサー

三田豊