Zero Waste Life 2024年9月
日本には昔からあらゆるものには大切な「命」があり、その「命を最後まで生かしきる」という思想が連綿と息づいてきた。それはモノの命を慈しむ、まさに「捨てない暮らし」そのもの。モノの命を慈しみながら暮らしを楽しむ人々の素晴らしさを世界に向けて伝える15分番組。
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「Zero Waste Life」の SP番組「Folk House Inn: Four Seasons ~古民家宿の四季を見つめて~ 」(D 浅野直広) が制作されました。レギュラー枠で冬・春・夏・秋と1年をかけて紹介した、島根で古民家宿を営む松場登美さんのあらゆるモノを慈しむ暮らしのエッセンスを、49分にまとめあげました。なんといっても、松場さんの珠玉の言葉の数々が、胸にズンと響いてきます。
このSP番組は、レギュラー回を含め、ネット・YouTubeにていつでも見られますヨ。
(三田豊)
今月の放送(NHK WORLD-JAPAN )英語版 毎週金曜 午前10:45~11:45ほか
9月6日
♯37 Furniture in Blue 端材を生かした藍染め家具 ※再放送(D中村佑子)
木材の中には長さや幅が足りないため、市場に出回りにくいものがある。それらは端材と呼ばれ、廃棄されたりチップになることが多い。しかし、そんな端材を使って家具を作っているのが田中良典(りょうすけ)さんと宮地洋(みやちよう)さん。端材から大きなパーツは切り出せないため、小さなパーツをいくつも組み合わせる必要があるが、その過程でどうしても色味の差異は出てきてしまう。その問題を解決するのが日本伝統の染色技法、藍染め。最後に全体を藍色に染めることで、家具は統一感のある仕上がりに。秀逸なアイデアと木材への愛情から生まれた家具は、その美しさから人気を集めている。
9月13日
#38 Life Taken, Life Received 「害獣」の獣の命いただく ※再放送(D奥野崇)
流行の発信地、渋谷。その喧騒から少し離れた場所に佇むフレンチレストランがある。オーナーは室田拓人さん。扱う食材には強いこだわりがある。それは積極的に「害獣」の肉を使うということ。日本では農作物を荒らす動物を「害獣」と呼び、駆除の対象としている。しかし、日本には野生動物の肉を食べる習慣があまり根付いていないため、害獣の肉はおよそ9割が廃棄されてしまっているのが現状だ。室田さんは害獣の肉の特性をいかすだけでなく、骨や血までも徹底的に無駄なく使うことを心がけている。そうすることが、人間の都合で命を奪った獣たちへの、せめてもの償いだと考えているからだ。
※この番組は放送終了後も、ビデオオンデマンド(外部サイト)でご覧いただけます。
※YouTubeのNHK WORLD JAPANのチャンネルでも「Zero Waste Life」は視聴いただけます。
リンクはこちら(外部サイト)
NHK BSでも放送があります。英語版 毎週金曜 午前4:30~4:45
9月13日 #48 古き家具に命与えて (D寺田昴平)※再放送
9月20日 #49 廃棄物を美酒へ (D本多彗) ※再放送
9月27日 #50 保存食 季節の味を閉じ込めて (D渡辺裕太)※再放送
音楽
笠松泰洋
ナレーション
ガイ・ペリマン
音響効果
岡林亜実