Zero Waste Life 2025年9月
日本には昔からあらゆるものには大切な「命」があり、その「命を最後まで生かしきる」という思想が連綿と息づいてきた。それはモノの命を慈しむ、まさに「捨てない暮らし」そのもの。モノの命を慈しみながら暮らしを楽しむ人々の素晴らしさを世界に向けて伝える15分番組。
今月の放送(NHK WORLD-JAPAN )英語版 毎週金曜 日曜14:45~15:00ほか
9月7日
♯11 A School Bag Forever 思い出のランドセルをいつまでも (D黒住聡丈)※再放送
日本の小学生は皆、ランドセルと呼ばれる鞄を背負って学校に通う。ランドセルは6年間で役目を終えるが、それを大人でも使える小物へとリメイクしてきたのが西川正佐子さんだ。西川さんは依頼者の思い出が詰まったランドセルを丁寧に解体し、縫い合わせて財布やキーホルダーを作る。6年間の思い出が色褪せることなく続いて欲しい──そう願いながら。
9月14日
#12 Scrap Can Shine 廃材をアクセサリーに(D岡崎ひかり)※再放送
木上奈都子さんは建築デザイナーであり、アクセサリー作家でもある。建設現場で出るタイルや瓦などの廃材を、ピアスやリングへと生まれ変わらせてきた。洗練されたデザインのアクセサリーは、その全てが、とてもゴミから作られたとは思えない。「人知れず捨てられてしまったものが、誰かのもとで輝きますように」──そんな思いで木上さんはアクセサリーを作り続けている。
9月21日
#15 Old Clothes, New Shine 古着の記憶を未来へ(D首藤凜)※再放送
東京に小さなアトリエを構える藤澤ゆきさんは、古着を修繕し、染色やレースを施すなどのアレンジで生まれ変わらせてきた。とっておきの手法が金箔や銀箔を圧着させる箔押しだ。箔押しは服の傷んでいた部分を補強し、同時に輝かせることができる。藤澤さんが大切にしているのは、古着の「記憶」。いつ、どこで、どんな人が着ていた服なのか。デザインから作られた地域や年代を推測し、刺繍の入れ方などから持ち主の性格を想像して楽しんでいる。古着の記憶に思いを馳せながら作業し、それをお客さんとも共有している藤澤さん。彼女の手によって古着が輝くとき、かけがえのない記憶が未来へと繋がっていく。
※この番組は放送終了後も、ビデオオンデマンド(外部サイト)でご覧いただけます。
※YouTubeのNHK WORLD JAPANのチャンネルでも「Zero Waste Life」は視聴いただけます。
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音楽
笠松泰洋
ナレーション
ガイ・ペリマン
音響効果
岡林亜実
ディレクター
藤原綾子
瀋志揚
岡崎ひかり
中嶋旭洋
首藤凛
本多彗
間宮圭次郎
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小栁希美