Zero Waste Life 2025年10月

Zero Waste Life 2025年10月

日本には昔からあらゆるものには大切な「命」があり、その「命を最後まで生かしきる」という思想が連綿と息づいてきた。それはモノの命を慈しむ、まさに「捨てない暮らし」そのもの。モノの命を慈しみながら暮らしを楽しむ人々の素晴らしさを世界に向けて伝える15分番組。

今月の放送(NHK WORLD-JAPAN )英語版 毎週日曜14:45~15:00ほか

10月5日
♯14 A Harvest of Colors 畑から生まれた色彩(D岡崎ひかり)※再放送
青森に住む木村尚子さんが開発した、野菜や果物で作られたクレヨン。もし幼い子供が口に入れてしまっても害がないのが利点だ。ラベルには「赤」や「黄色」ではなく、「りんご」や「長芋」など原料となった農作物の名前が書いてある。原料の多くは規格外のため市場に出せなかったり、廃棄が決まった農作物だ。クレヨンには「どんな農作物も人に愛されて欲しい」という木村さんの思いが詰まっている。

10月12日
♯19 More than Mom's Hand-me-down ママの服を子ども服に(D伊藤メグミ)※再放送
李叡(リ・ルイ)さんの裁縫教室では、大人の服を子供服へリメイクする方法を学ぶことができる。生徒の多くは子育て中のママ。気に入っているけれどサイズが合わなくなった服や、着なくなったけれど愛着があって処分できない服……。ゴミになりかけていたママたちの服が、可愛い子供服に変身。環境にも家庭にも優しいこの教室は、いつもママと子供たちの笑い声が絶えない。 

10月19日
#22 Eatery Happiness Exchange おすそわけ食堂(D中川奈津子)※再放送
市場に出回る野菜は、色、形、大きさなどが揃っている。厳しい規格を設けることで取引の簡素化や流通の合理化が可能になるが、少しでも規格から外れた野菜の行き場はなくなってしまうのが難点だ。大学で農業を学んでいた陶山智美さんは、そんな廃棄野菜を有効活用する食堂を高知で開くことにした。使う食材の多くは近隣農家からおすそわけしてもらう規格外野菜。原価が低く抑えられるため、お客さんにも低価格で食事が提供できる。大学を卒業してからは毎日厨房に立っている陶山さん。食堂はいつも賑わい、地元住民にとって欠かせない交流の場にもなっている。

10月26日 
#23 Handmade Green Living 里山の手作り暮らし(D中川奈津子)※再放送
緑豊かな高知の山間に住む、布作家の早川ユミさん。アジア各国から集めた布を材料として、個性的な服やバッグを制作している。アトリエに所狭しと敷き詰められているのは、布の切れ端。制作工程で出た切れ端を、早川さんは決して捨てない。切れ端同士を繋ぎ合わせて新しい作品を作るためだ。最後の一欠片まで使い切る──そんな信念は、彼女の暮らしぶりにも貫かれている。自給自足に近い生活を営み、生ごみを堆肥にすることでなるべく廃棄物を出さない。薪が灰になれば、それを食器の洗浄に使ったり畑に撒いたりする。早川さんの暮らしでは、あらゆる命が途切れることなく巡っている。

※この番組は放送終了後も、ビデオオンデマンド(外部サイト)でご覧いただけます。

※YouTubeのNHK WORLD JAPANのチャンネルでも「Zero Waste Life」は視聴いただけます。
 リンクはこちら(外部サイト)

音楽

笠松泰洋

ナレーション

ガイ・ペリマン

音響効果

岡林亜実

ディレクター

藤原綾子
瀋志揚
岡崎ひかり
中嶋旭洋
首藤凛
本多彗
間宮圭次郎

AD

小栁希美

プロデューサー

琢磨修一

ゼネラルプロデューサー

三田豊