Zero Waste Life 2025年12月

Zero Waste Life 2025年12月

日本には昔からあらゆるものには大切な「命」があり、その「命を最後まで生かしきる」という思想が連綿と息づいてきた。それはモノの命を慈しむ、まさに「捨てない暮らし」そのもの。モノの命を慈しみながら暮らしを楽しむ人々の素晴らしさを世界に向けて伝える15分番組。

今月の放送(NHK WORLD-JAPAN )英語版 毎週日曜14:45~15:00ほか

12月7日
♯42 Food Waste Washi 越前和紙の新しい形 (D小林瞬)
日本三大和紙産地のひとつ、福井県越前市。ここに工房を構える五十嵐匡美さんは近年、一風変わった和紙作りに力を注いでいる。それは伝統的な和紙の原料の楮に、食材を混ぜて作るFOOD PAPER。規格外で市場に出回らない作物や、加工場で出た廃棄食材が使われている。伝統工芸の技術でフードロス問題に貢献したいという思いから始めた取り組みだ。同じ作物であっても品種や産地によって出来上がりの質感が変わるFOOD PAPERは、その珍しさから観光客にも人気を博している。1500年以上続く越前の和紙に、いま新しい歴史が刻まれようとしている。

12月14日
#50 Preserving the Seasons 保存食 季節の味を閉じ込めて (D渡辺裕太)
信州に住む横山タカ子さんは、郷土料理の研究家。毎年、作物を瓶に詰めたり発酵させたりして、厳しい冬に備える。彼女の仕事を支えているのは、自然の恵みと先人たちの知恵だ。


12月21日
#51 Life Less Plastic プラごみの無い暮らし (D中嶋旭洋)
プラスチックごみを極力出さない生活を送っている高砂雅美さん。生ゴミは堆肥に混ぜて処分。洗い物に使うのはスポンジではなく布。小さな工夫を楽しめるからこそ、長続きしている。


12月28日
♯47 Bicycle Upcycle Cycle 生き続ける自転車パーツ (D鴨下満)
生活雑貨を作っている山本敦さんが材料に使うのは、使い道がなくなった自転車のパーツ。タイヤ、ブレーキ、バルブ…自転車を構成するパーツはたくさんあるが、中には再利用が難しいものも多い。チューブで作ったハンドバッグなどのアイデア商品を生み出してきた山本さんは、大の自転車好き。だからこそ、役目を終えた自転車がただ廃棄されてゆくのを見過ごせなかったのだ。自転車パーツのリメイクは手間と時間がかかる作業だが、彼にとって天職だという。なぜならその仕事が、一歩一歩踏み込むことで着実にゴールに近づける──自転車の運転と似ているからだ。


※この番組は放送終了後も、ビデオオンデマンド(外部サイト)でご覧いただけます。

※YouTubeのNHK WORLD JAPANのチャンネルでも「Zero Waste Life」は視聴いただけます。
 リンクはこちら(外部サイト)

音楽

笠松泰洋

ナレーション

ガイ・ペリマン

音響効果

岡林亜実

ディレクター

藤原綾子
瀋志揚
岡崎ひかり
中嶋旭洋
首藤凛
本多彗
間宮圭次郎

AD

小栁希美

プロデューサー

琢磨修一

ゼネラルプロデューサー

三田豊