Zero Waste Life 2026年10月

Zero Waste Life 2026年10月

日本には昔からあらゆるものには大切な「命」があり、その「命を最後まで生かしきる」という思想が連綿と息づいてきた。それはモノの命を慈しむ、まさに「捨てない暮らし」そのもの。モノの命を慈しみながら暮らしを楽しむ人々の素晴らしさを世界に向けて伝える15分番組。

今月の放送(NHK WORLD-JAPAN )英語版 毎週日曜14:45~15:00ほか

10月4日(日)
#37 Furniture in Blue 端材家具を染める 山に優しい家具 (D中村佑子)
木材の中には長さや幅が足りないため、市場に出回りにくいものがある。それらは端材と呼ばれ、廃棄されたりチップになることが多い。しかし、そんな端材を使って家具を作っているのが田中良典(りょうすけ)さんと宮地洋(みやちよう)さん。端材から大きなパーツは切り出せないため、小さなパーツをいくつも組み合わせる必要があるが、その過程でどうしても色味の差異は出てきてしまう。その問題を解決するのが日本伝統の染色技法、藍染め。最後に全体を藍色に染めることで、家具は統一感のある仕上がりに。秀逸なアイデアと木材への愛情から生まれた家具は、その美しさから人気を集めている。


10月11日(日)
♯40 Full Trash Alchemist 廃材の錬金術師 (D藤原綾子)
「僕にとってゴミ箱は存在しないもの。なぜならそれは素材箱だから」と語る村上結輝さん。子供の頃から工作が大好きだった彼は、芸術大学の卒業制作でバナナの皮から作った“バナナレザー”を発表。それをきっかけに、ゴミやスクラップを生まれ変わらせる素材クリエイターとなった。あるときはコーヒー滓からランプシェードを、またあるときは不要になったレシートから椅子を作る。村上さんの作品は見た目がユニークなだけでなく、できるだけ土に還る素材を使うなど、環境への負荷も考慮されている。この錬金術師ぶりが話題となり、現在は廃棄物に困った企業からの相談が後を絶たない。

10月18日(日)
♯42 FOOD PAPER 越前和紙の新しい形 Food Waste Washi (D小林瞬)
日本三大和紙産地のひとつ、福井県越前市。ここに工房を構える五十嵐匡美さんは近年、一風変わった和紙作りに力を注いでいる。それは伝統的な和紙の原料の楮に、食材を混ぜて作るFOOD PAPER。規格外で市場に出回らない作物や、加工場で出た廃棄食材が使われている。伝統工芸の技術でフードロス問題に貢献したいという思いから始めた取り組みだ。同じ作物であっても品種や産地によって出来上がりの質感が変わるFOOD PAPERは、その珍しさから観光客にも人気を博している。1500年以上続く越前の和紙に、いま新しい歴史が刻まれようとしている。

10月25日(日)
♯47 Bicycle Upcycle Cycle 生き続ける自転車パーツ (D鴨下満)
生活雑貨を作っている山本敦さんが材料に使うのは、使い道がなくなった自転車のパーツ。タイヤ、ブレーキ、バルブ…自転車を構成するパーツはたくさんあるが、中には再利用が難しいものも多い。チューブで作ったハンドバッグなどのアイデア商品を生み出してきた山本さんは、大の自転車好き。だからこそ、役目を終えた自転車がただ廃棄されてゆくのを見過ごせなかったのだ。自転車パーツのリメイクは手間と時間がかかる作業だが、彼にとって天職だという。なぜならその仕事が、一歩一歩踏み込むことで着実にゴールに近づける──自転車の運転と似ているからだ。

※この番組は放送終了後も、ビデオオンデマンド(外部サイト)でご覧いただけます。

※YouTubeのNHK WORLD JAPANのチャンネルでも「Zero Waste Life」は視聴いただけます。
 リンクはこちら(外部サイト)

音楽

笠松泰洋

ナレーション

ガイ・ペリマン

音響効果

岡林亜実

ディレクター

藤原綾子
瀋志揚
岡崎ひかり
中嶋旭洋
首藤凛
本多彗
間宮圭次郎
中野来春
奥野崇

AD

小栁希美

プロデューサー

琢磨修一

ゼネラルプロデューサー

三田豊